日経平均株価が一時500円を超える下げをみせるなど全般波乱安の展開だが、そのなかでも新日鉄住金<
5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<
5411>など鉄鋼株への売りがかさみ、全体相場の足を引っ張っている。目先は英国のEU離脱懸念などが世界株安の背景にあるが、一方で中国をはじめアジア景気減速に対する市場の警戒感も強い。鉄鋼セクターは、アジア鋼材市況の下落や在庫調整の影響が、原料価格の低下メリットを打ち消す格好となっている。また、信用取組についても新日鉄住金やJFEは信用売り残を買い残が大きく上回るなど需給面からも上値の重さが意識される。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)