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5280 ヨシコン

東証S
1,706円
前日比
-4
-0.23%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
4.8 0.48 3.40
時価総額 137億円
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ヨシコン Research Memo(1):グループビジョン「総合街づくり企業 ヨシコン」


■要約

ヨシコン<5280>は、グループビジョンに「総合街づくり企業 ヨシコン」を掲げ、本社(静岡県静岡市)のある静岡県を中心に、マンション・土地の分譲、商業・工業・物流施設の誘致、賃貸・管理などの不動産関連事業、及び建築・土木用コンクリート製品製造・販売のマテリアル事業を展開している。

1. コンクリート製品企業から不動産企業に変革
創業~株式公開時のコンクリート製品企業から不動産企業に変革し、現在の売上構成比は不動産関連事業が約8割を占めている。事業区分は、レジデンス事業(マンション分譲・卸売)、不動産開発事業(宅地分譲、商業・工業・物流施設誘致、不動産証券化)、賃貸・管理等事業(収益不動産賃貸、マンション管理、設計・工事)、マテリアル事業(建築・土木用コンクリート製品製造・販売)、その他(缶飲料製造など)としている。業績は、レジデンス事業及び不動産開発事業における物件引渡時期や物件ごとの採算によって変動する特性がある。また、四半期業績はばらつきやすく、物件引渡しが年度末の3月に集中する傾向も強いため、第4四半期(1月-3月)の構成比が高い。

2. 2018年3月期は売上高・営業利益・親会社株主に帰属する当期純利益が過去最高
売上高が前期比13.6%増の21,823百万円、営業利益が同8.3%増の3,166百万円、経常利益が同0.8%減の3,174百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.0%増の2,184百万円だった。経常利益が匿名組合投資利益の一巡で微減益だったが、レジデンス事業がけん引して売上高、営業利益が過去最高を更新し、親会社株主に帰属する当期純利益も特別利益の受取損害賠償金が寄与して過去最高を更新した。財務面で見ると、利益剰余金による純資産の着実な増加によって盤石な財務基盤を継続している。2018年3月期末の純資産は前期末比1,983百万円増加の17,945百万円、自己資本比率は同13.4ポイント上昇の58.5%となり、いずれも過去最高となった。

3. 2019年3月期は増収増益予想
2019年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比10.0%増の24,000百万円、営業利益が同10.5%増の3,500百万円、経常利益が同10.3%増の3,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.7%増の2,200百万円としている。親会社株主に帰属する当期純利益は前期の特別利益に計上した受取損害賠償金が一巡するため小幅増益にとどまるが、全セグメントで増収増益を見込んでいる。中期経営計画「NEXT DOOR_2019」では、グループビジョンに「総合街づくり企業 ヨシコン」を掲げ、重点戦略を不動産3セグメントとマテリアルセグメントの両コアビジネスの更なる成長、各周辺市場の開拓と深耕、ハードとソフトの両面で街づくりを支える企業への変化としている。将来の成長エンジンである新コアビジネスの発掘に関してはREITへの参入を発表している。

4. 2019年3月期は8期連続増配予想
2018年3月期の配当は期初予想の年間36円(期末一括)に対して2円増額修正し、2017年3月期との比較で6円増配の年間38円(期末一括)とした。7期連続増配である。2019年3月期の配当予想は2018年3月期との比較で4円増配の年間42円(期末一括)としている。8期連続増配予想である。なお、業績の推移によって、更なる増配も検討するとしている。2019年3月に創業70周年・設立50周年を迎えることも考慮すると、配当増額修正に対する期待が高まる。

■Key Points
・グループビジョン「総合街づくり企業 ヨシコン」
・コンクリート製品企業から不動産企業に変革
・2019年3月期は増収増益・8期連続増配予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《MW》

 提供:フィスコ

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