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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4929 アジュバン

東証S
850円
前日比
-9
-1.05%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
86.1 1.61 1.41 2.53
時価総額 68.4億円
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アジュバン Research Memo(5):6月をめどにエクシードシステム社を完全子会社化


■2016年3月期決算分析

(3)エクシード子会社化とMAPシステムの浸透

アジュバンコスメジャパン<4929>は2016年6月をめどに、エクシードシステム(株)を完全子会社化することを発表した。エクシードシステムは美容業界3,800店にシステム導入実績があるほか、同社が提供するMAPシステムの開発・保守管理業務を受託してきた。

MAPシステムとはエクシードシステムに開発・管理を委託しているクラウド型の美容院向け顧客管理・経営分析システムだ。月額保守料9,800円で美容院・サロンに提供されているが、導入店舗はまだ265店舗という状況だ。同社はMAPシステムの拡販を目的としているわけではなく、そこから得られる最終消費者のデータが本来の目的だ。同社の営業の付加価値はコンサルティングにあるが、コンサルティングを行ううえでは、元となるデータが不可欠だ。それを効率的に取得する仕組みがMAPシステムという位置付けだ。

弊社では、同社がエクシードシステムの子会社化に踏み切ったことには大きな意義があると評価している。同社自身にとっての重要目標はMAPシステム導入店数の拡大だが、265店という現状は不十分だ。導入が進まない理由は、同社の営業担当者がサロンに対してMAPシステムの有用性を十分に説明できていなかった要因が大きいとみられる。現在進める営業体制強化の中にはMAPシステムの導入促進も含まれている。エクシードシステムの子会社化で営業担当者への社内教育強化やシステムの改良、保守料金引き下げ余地の確保などの諸施策が期待される。加えて冒頭述べたように、エクシードシステムは3,800サロンを顧客として600百万円~700百万円の外部売上高を有しており、同社の連結決算に対する直接効果も期待できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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