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4763 C&R

東証P
1,685円
前日比
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
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時価総額 388億円
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C&R社 Research Memo(10):2026年2月期に売上高605億円、営業利益56.5億円を目指す


■中長期の成長戦略

1. 中期経営計画
クリーク・アンド・リバー社<4763>はプロフェッショナル分野という定義で、映像、ゲーム、Web、医療、会計、法曹等多くの分野で事業を展開し持続的な成長を続けているが、今後は既存事業領域の深掘りに加えて周辺領域への展開や付加価値の高い新規サービスを創出・育成していくことでさらなる成長を目指している。2023年4月には「プロフェッショナルとともに事業を創造することにより豊かな社会を創る」ことをテーマに、プロフェッショナルの生涯価値向上とクライアントの価値創造に貢献していくことをビジョンに掲げた3カ年の中期経営計画を発表した。

基本戦略は従前と変わりなく、「プロフェッショナル分野のさらなる拡大」「新規サービスの創出」「経営人材の創出」「コーポレートガバナンス強化」の4点を重点施策として取り組んでいく方針だ。プロフェッショナル分野については現在の18分野から将来的には50分野まで拡大していく構想を描いており、M&Aを活用しながら実現していくことにしている。

今回発表した2026年2月期の業績目標は売上高で605億円、営業利益で56.5億円とし、3年間の年平均成長率は11.1%増収、12.6%増益となる。営業利益率も前期実績の9.0%から9.3%と緩やかな上昇を見込んでいる。既存のプロデュース、エージェンシー事業の成長をベースに業績目標を達成していく考えで、育成中の新規サービスや新設子会社の期待値については業績目標の中にはほとんど織り込んでいない。プロフェッショナル人材ネットワークを拡大していくことにより今後も持続的な成長は可能であり、業績目標を達成する可能性は十分にあると弊社では見ている。


プロフェッショナル領域を50分野まで拡大し、長期目標として売上高1,000億円、営業利益100億円を目指す
2. 長期目標
同社は、長期的な業績目標として売上高1,000億円、営業利益100億円を掲げている。営業利益率はプロフェッショナル知財エージェンシーへの取り組みを推進していくことで、10.0%まで引き上げることを目指している。プロフェッショナル領域を50分野まで広げていくことに加えて、グループ資産を生かした新規サービスを育成していくことで目標達成を目指す。なお、未進出分野であるエンジニア領域については、M&Aを活用しながら早期に足場づくりを行いたい考えのようだ。

また、プロフェッショナル人材ネットワークは現在の36.8万人から150万人に、顧客数は4.8万社から15万社に拡大することを目標としている。将来的にはプロフェッショナル人材のグローバルネットワーク構想を描いており、そのプラットフォームとなる「C&R Creative Studios Metaverse」のβ1版を2023年3月に一般公開した。クリエイター専門の仕事や交流に特化した日本初のメタバースとなる。現在はセミナーエリア(セミナー会場)等の社内利用に限定されるが、今後、展示エリア(クリエイターの作品集と展示・発表)や交流エリア(クリエイターと顧客の交流の場)、セミナールーム(ライブや講演などのイベント開催)など機能を拡充し、2023年秋頃には外部のクリエイター等も参加できるようにしていく。

C&R Creative Studiosは日本最大規模の所属クリエイター(1,554名)と年間制作実績(6,000案件)を誇っており、今後もこうした強固な基盤を強みとして着実に成長を続けていくことは可能と見られる。将来的に海外のプロフェッショナル人材をネットワーク化することができれば、成長ペースも一段と加速していくものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《AS》

 提供:フィスコ

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