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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4442 バルテスHD

東証G
450円
前日比
-1
-0.22%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.9 3.33 0.89 68.75
時価総額 96.5億円
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決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─猛暑&夏枯れ相場に負けない投資戦術!


「猛暑&夏枯れ相場に負けない投資戦術!」

●今月末には重要なビッグイベントが相次ぐ!

 今月末には重要イベントが控えている。この結果が夏相場を占うカギとなろう。まず、7月24日のNASDAQ100指数の特別リバランス(ウェイト調整)だ。24日の取引開始前に実施される。

 7月初め、マイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>、アルファベット<GOOG>、エヌビディア<NVDA>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、テスラ<TSLA>の6銘柄のウェイト(NASDAQ100指数に占める比率)が50.9%に達した。これを「40%に減らすための措置」である。

 特別リバランスは過去、1998年12月、2011年5月に行われている。経験則によると、事前にNYダウS&P500指数が堅調となっている。おそらく、予期せぬ変動リスクを回避すべく国際マネーが資金シフトを進めたのだろう。

 この動きはここ数週間のNY市場の堅調さによって説明できる。しかし、その後はどうなるか。国際マネーは資金をNASDAQ市場に戻すだろう。巨大IT企業なしの運用は考えられない。結果としてNYダウは調整局面に突入する。

 次に控えるのが、7月25日~26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、27日~28日の日銀金融政策決定会合だ。FOMCでは予定通り0.25%の利上げを実施するものの、マーケットが期待している「利上げ打ち止め」の言質は与えないはずだ。日銀は今回、YCC(イールドカーブ・コントロール→長短金利操作)の修正を見送ると思う。

 ここでの1ドル=137円~138円の円高は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め政策の終了、日銀の超金融緩和策の見直し(利上げ)観測が背景にあったが、このシナリオは崩れる。ただし、夏場の季節的な円高圧力は残る。

●3年、5年先の期待インフレ率が上昇!

 なお、世界景気には減速リスクが高まっているが、アメリカについては心配していない。ソフトランディングが可能だ。実際、1年先の期待インフレ率は低下しているものの、3年先、5年先は上昇に転じている。これは先行きの景気好転を示唆するものだ。日本経済に対する不安は無用だろう。

 一方、物色面はどうか。夏相場はやや波乱含みとなろう。ここは夏枯れ、猛暑に負けない投資戦術が求められる。基本は強い銘柄にマトを絞ること。基本的にはリョービ <5851> [東証P]、クエスト <2332> [東証S]、クオリプス <4894> [東証G]などに注目できる。

 リョービは好業績に加え、アルミダイカストの新潮流「ギガキャスト」を評価する上昇相場が始まっている。2023年12月期は8.2%増収、75.6%最終増益となる。1株利益は259.5円(前期は147.8円)の予想だ。配当は70円(同45円)とする。

 アルミダイカストはEV(電気自動車)時代を迎え、軽量化のニーズが一段と高まっている。さらに、一体成形(トヨタ自動車 <7203> [東証P]の車両後部の試作品では、86の板金部品・33工程が1部品・1工程に集約される)が潮流だ。これが「ギガキャスト」である。すでに、テスラは導入済み。トヨタが2026年に新型EVに採用の方針である。

 このほか、ゲームパチンコ・パチスロ関連ソフトの受託開発を行うユークス <4334> [東証S]、ソフトウェアテスト事業を展開するバルテス <4442> [東証G]、インド市場に強いホンダ <7267> [東証P]系の部品メーカーのエフ・シー・シー <7296> [東証P]などに妙味があろう。

 鉄道車両向け防犯カメラ関連のAKIBAホールディングス <6840> [東証S]、北海道が地盤の住宅メーカーの土屋ホールディングス <1840> [東証S]、コンクリート二次製品のクワザワホールディングス <8104> [東証S]、モバイルペイントアプリ「ibisPaint(アイビスペイント)」が絶好調のアイビス <9343> [東証G]は狙える。

2023年7月21日 記

株探ニュース

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