貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4442 バルテスHD

東証G
450円
前日比
-1
-0.22%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.9 3.33 0.89 68.75
時価総額 96.5億円
比較される銘柄
アイエスビー, 
ユナイト, 
セラク
決算発表予定日

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バルテス Research Memo(8):自己資本比率は58.9%、手元現預金は15億円(2)


■バルテス<4442>の業績動向

3. 2023年3月期のトピックス
(1) 「QualityTracker」のOPENβ版を公開
品質が見えるテスト管理ツール「QualityTracker」(以下、QT)のOPENβ版を2023年4月3日に公開した。QTは、クラウドベースでテスト実行時の進捗管理、テストケースの管理が可能になるツールである。各テストの進行状況がリアルタイムで表示され、正確な進捗管理が行えるうえ、管理者のコスト削減にも大きな効果が期待できる。

特長としては、1) より正確な進捗管理、2) テストケースの資産化、3) テスト実施の効率化、4) リアルタイム集計、などが可能なこと。同社のプロジェクト実績から、管理者工数の30%削減効果が期待されている。クラウドで行うため、ライセンスあたりの月額課金モデルである。β版は6月末まで無料で提供し、7月から正式に課金を開始する予定だが、今期の業績予想には含めていない。

(2) 京都工芸繊維大学との産学連携
京都工芸繊維大学との産学連携で「T-DASH」の新機能として「画像認識」の開発に成功した。開発手法やプロセスが多様化する今、より効率的でビジネスに寄与する開発現場を作るための手段の一つが「テスト自動化」だが、属人化の壁が立ちはだかり、効果を実践していない企業も多い。そこで、テスト自動化における脱属人化を目的とし、テスト自動化ツール「T-DASH」を用いたテスト自動化共同研究に至った。

(3) 東京本社拡張移転、大阪本社拡張
働きやすい環境整備、従業員ウェルビーイングや採用力の向上のために、2023年2月に東京本社の拡張移転、同3月に大阪本社の拡張を実施した。特に東京本社においては、出社したくなるオフィス作りをテーマに、「従業員間のコミュニケーション活性化」に重点をおいたワークスペースやリフレッシュルーム、会議室などを整備した。

(4) 他社との提携
知財保有法人との知見共有で、相互の企業価値向上を目指し、下記のようなベンチャー企業へのマイノリティ出資を行った。

・「(株)FUNDINNO」(株式投資型クラウドファンディング)
同社が持つ品質・セキュリティの知見を提供。システム品質の改善・向上による登録ユーザー、成約プロジェクトのさらなる増加を狙う。

・「(株)eXmotion」(ソフトウェア開発コンサルティング)
車載案件における協業。W字モデル※1にUSDM※2及び同社のテストナレッジを加えた、改良型プロセスを定義し、上流工程における品質向上サービスを共同提供する。

※1 開発初期から開発フェーズとテストフェーズを同時並行して進めるテストモデルのこと。
※2 Universal Specification Describing Mannerの略で、正確な要求仕様を定義するための仕様化の技法。


・「(株)between the arts」(コレクションアイテムマネジメントプラットフォーム)
新たな付加価値の創出、アプリ開発、セキュリティサービスとのシナジー強化

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SI》

 提供:フィスコ

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