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3778 さくらインターネット

東証P
5,250円
前日比
-100
-1.87%
PTS
5,070円
23:58 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
149 20.52 0.08 0.76
時価総額 1,975億円
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有賀泰夫の有望株リサーチ


●さくらネット <3778> [東証M]
―ディフェンシブ+業績回復+低PERで注目―

 中国の株価下落と景気の減速感から、世界同時株安の様相を呈してきました。日本株もそれなりの調整は免れません。しかし、いつでも原点に返れば、株価は企業の業績によって決まってくるものです。もっとも、中国の景気に影響されて、世界的な不況になることは否定できませんから、業績が景気に影響される企業は、いくら今業績がいいからと言って、安心できるわけではありません。

 そこで、世界的な景気減速の影響を受けにくく、もちろん国内の景気の影響もあまり受けず、業績がこれまでよりもいい状況が予想され、しかもバリュエーションの低い株であれば、今後相場が若干落ち着く局面では注目される可能性があるでしょう。

 さて、そんな株の一つとして、さくらネット <3778> [東証M]に注目しています。同社株に関しては4月15日に取りあげたことがあります。ところが、原稿を出した時は1,000円ほどでしたが、何と掲載された翌日に急騰し、1,310円の最高値を付けてしまいました。

 当時としてはいくら何でもやりすぎだろうという感じでしたので、そこが天井になりその後800円台まで下落しています。しかし、売り一巡後に第1四半期の決算発表前までには1,000円どころに戻し、決算発表で何とストップ高で、翌日もさらに上昇し1,510円まで付けました。しかし、その後は今回の全体相場の下落に巻き込まれ、1,100円台まで調整しています。

 同社はデータセンター事業者で、大型設備投資と需給悪化で業績が低迷し、3期間営業減益が続いた後、2015年3月期から本格的な業績回復期に入りました。

 一つのポイントはリーマンショックの過程でも業績が大きく伸び続けたということがあります。今回仮に中国ショックが世界に波及し、景気が悪化しても業績が悪くならないであろうという想定ができますので、買いやすい株でしょう。

 また、会社予想のPERは17倍ほどですが、増額収益の公算が大きく、さらにPERが低下します。相場の混乱期は、将来の業績拡大期待で買われた高PER銘柄は、業績が悪化しなくても投資マインドが冷え込むと、株価が売られます。PER30倍以上の株には注意が必要でしょう。(8月24日 記)

有賀泰夫
H&Lリサーチ代表。新日本証券(現みずほ証券)に入社後、アナリストとしてクレディ・リヨネ証券に転職。現三菱UFJモルガンスタンレー証券を経て、09年4月に独立して、H&Lリサーチを設立。ファンド向けアドバイスなどを行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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