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イグニス Research Memo(4):将来的な収益の柱を育成するための先行費用が利益を圧迫


■決算動向

(2) 2015年9月期の業績予想

イグニス<3689>は5月13日に2015年9月期の業績予想を大幅に減額修正したが、「ぼくとドラゴン」が順調に立ち上がった第3四半期の実績や足元の状況等を踏まえ、8月13日に売上高予想のみを1,700百万円から2,000百万円に増額修正した。一方、利益予想を据え置いたのは、更なるユーザー数拡大を目指す「ぼくとドラゴン」の更なるプロモーションを検討していることが理由とみられる。

修正後の業績予想として、売上高を前期比2.3%減の2,000百万円、営業損失を504百万円(前期は営業利益561百万円)、経常損失を553百万円(前期は経常利益545百万円)、当期純損失を582百万円(前期は当期純利益309百万円)と見込んでいる。

収益モデル別の業績予想の開示はないが、第4四半期に入ってからも順調に推移している「ぼくとドラゴン」により「ネイティブソーシャルゲーム」が大きく伸長する一方、「無料ネイティブアプリ」及び「全巻無料ハイブリッドアプリ」が大きく落ち込む想定に変化はないようだ。損益面でも、減収による収益の下押しに加え、開発スタッフの増員による人件費など、将来的な収益の柱を育成するための先行費用が利益を圧迫する見通しとなっている。

通期の業績予想の達成のためには、第4四半期(四半期ベース)の売上高として約880百万円(前年同期比19.3%増)が必要となる一方、営業損失については191百万円以内に抑えればよいことなる。弊社では、「ぼくとドラゴン」の業績寄与により、売上高予想の達成は十分に実現可能とみている。また、据え置きとなった営業利益予想については、一見すると保守的な水準との見方もできるが、先行費用のかけ方次第では、上振れる可能性も否定はできず、その動向にも注意する必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《RT》

 提供:フィスコ

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