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3680 ホットリンク

東証G
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ホットリンク Research Memo(7):Socialgistの買収に伴い、有利子負債が増加


 

■財務状況とリスク要因、株主還元策

(1)財務状況

ホットリンク<3680>の2015年6月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比で1,322百万円増加の4,566百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産はSocialgistの株式取得に伴う現預金の減少で前期末比1,842百万円減少した。一方、固定資産は同3,164百万円増加したが、このうち3,040百万円がSocialgistの買収によるのれんの増加によるものとなっている。

負債は前期末比1,387百万円増加の3,280百万円となった。Socialgistの買収に伴い、有利子負債が1,179百万円増加したことが主因となっている。また、純資産は前期末比64百万円減少の1,285百万円となった。為替換算調整勘定やストックオプションの行使など増加要因はあったものの、四半期純損失162百万円の計上により、全体では微減となった。

主要な経営指標を見ると、有利子負債の増加に伴い自己資本比率や有利子負債比率が悪化しており、財務の健全性はやや低下している。ただ、今後はM&Aの効果もあって、業績の拡大が見込まれており、財務体質も徐々に改善していくことが予想される。なお、同社はSocialgistの買収に際して、第3者割当による新株予約権(下限行使価額889円、潜在株式数で1,363千株)を2015年1月に発行している。その後、株価が低迷したこともあり、8月末時点での行使比率は0%となっているが、今後株価が上昇し、行使価額を超えてくれば新株予約権の行使が進む可能性がある。

(2)リスク要因

事業リスク要因としては、ソーシャルメディアデータ購入先企業の経営方針転換により、現在の契約が解除された場合に、業績に影響が出る可能性がある。ただ、同社は既に国内で約500社の企業を顧客として抱えており、また今後もデータプラットフォームサービス等の事業拡大によって、データ購入量の増加が見込まれることから、契約が解除される可能性は極めて低いと弊社では考えている。

これはSocialgistにも同じことが言え、特にソーシャルメディアデータの主要仕入先であるSina Weiboとの契約条件が変更となった場合は、業績に影響を及ぼすリスクがある。

(3)株主還元策

株主に対する利益還元に関して、将来的には配当による利益還元を予定しているものの、現時点においては、事業投資や人材の採用・育成などに積極的に資金を振り向ける先行投資段階にあるとの認識であり、2015年12月期においても無配を継続する予定となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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