モバファク Research Memo(5):中長期的にはO2Oの取り組み積極化により一段の成長を目指す
■中長期的な成長に向けた2016年12月期以降の取り組み
モバイルファクトリー<3912>は、特定のモバイルサービスで日本一、世界で愛されるサービスの実現、世界で活躍するネット企業になること目標として掲げている。
この実現に当たり、短期的には位置ゲーム、特に「駅メモ!」に注力。具体的には、プロモーションの一段の強化によるユーザー数の増加を図り、イベントや機能改善等を行うことで既存/新規ユーザーの定着率の向上を進め、位置ゲームで日本一の企業になることを目標にしている。
中長期的には地方自治体や鉄道事業者等の既存の協業先と継続的にイベントを実施することや未開拓のウエルネス/小売等の事業者などの新規開拓を行うなどによりO2Oの取り組みを積極化し、地方創生の分野で更なる成長を目指す。
なお、中期経営計画を策定していないため、具体的な数値目標はない。しかし、宮嶌社長が2015年12月期決算説明会で自己資本利益率(ROE)を高めたいとコメントした。弊社では、「駅メモ!」の拡大により収益性が一段と高まることに加えて、今後リリースされるゲームは他社名義配信が主流となり、その売上ウエイトが高まる傾向が続くと予想されることなどから、同社の営業利益率を始めとする収益性が一段と高まる可能性が高い。加えて、SNSゲーム大手のコロプラ<3668>のROEが50%を超えていることを考慮し、30%超の水準を目指していると考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
《HN》
提供:フィスコ