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3666 テクノスジャパン

東証S
584円
前日比
-2
-0.34%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.9 1.60 3.08
時価総額 119億円
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決算発表予定日

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テクノスJ---成長戦略加速、大手との協業を進め、データドリブン・イノベーションを促進


テクノスジャパン<3666>は、関連会社であるテクノスデータサイエンス・マーケティング株式会社(以下TDSM)を軸にビッグデータビジネスを第2の主力事業とし、国内IoT・AI分野においても市場の牽引役として強化を続けている。グループ全体でのシナジーを生むことで経済産業省が主導する「データドリブン・イノベーション」を推進するプラットフォーマーとなることを狙いとしている。

同社は、2013年10月にTDSMを設立してより、人材確保を積極的に進め、現在データサイエンティストは40数名余り在籍している。サービス面では人工知能搭載製品の自社開発や海外ベンチャー製品の国内導入を行う一方で、直近のリリースでは大手企業とのパートナーシップを明らかにしており、協業強化策が功を奏してきたことが伺える。

具体的には国内大手ITベンダーであるSCSK<9719>、世界的なCRM・SFAプロバイダーであるセールスフォース・ドットコムとのパートナーシップ開始がそれぞれ4日と12日に短期間のうちに連続して発表された。TDSMではSCSKとビッグデータ事業における協力的な関係を築く目的で、TDSMがアジア総代理店をつとめる人工知能製品「Netbase」の戦略パートナーとして契約締結したことを発表。SCSKの保有顧客の中から約1,000社を対象にコンサル営業を推進していく。今後の販売目標は3年で100社を見込んでいるが、「Netbase」を使ったサービスに留まらず、TDSMが得意とするIoT解析ソリューションを提供していくことも目指すとしている。

また、顧客にむけたIoTプラットフォームを提供するにあたり、国際競争力の強いセールスフォース・ドットコムと「Salesforce1 Platform」を通じたパートナーシップを結んだことも、ビジネス強化策の一環と言えよう。このプラットフォーム上に蓄積される大容量データをTDSMが得意とする解析技術を通して、機器の遠隔監視やモニタリング、故障予知などネットワークを介した独自のIoTデータソリューションを展開していくという。

これら協業に先立ち、7月下旬にはIoT分野をテーマにしたフォーラムを日経フォーラムにて開催している。企業経営層・決定権者からの注目度が高く、定員150名のところ、応募総数800名以上もあったという。このフォーラムには、自動車の自動運転技術で期待度が高まるZMPや、医療業界でビッグデータビジネスを牽引するシスメックス〈6869〉、CRM業界で豊富なノウハウを有するリクルートテクノロジーズ、そしてTDSMによる講演があり、参加者からも高い評価を受けたようだ。市場では事業活動においてIoT、AI(人工知能)活用の可能性が高まり、グループが掲げる成長戦略の期待度が高まっていることが伺える。

当年度第1四半期、業績においても対前年大幅な増益(16年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比72.5%増)を達成したテクノスグループであるが、ビッグデータ分野での新たな製品開発、他企業との協力体制・業務提携など更なる成長加速に向けた動向に期待したい。

《SF》

 提供:フィスコ

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