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3633 GMOペパボ

東証S
1,341円
前日比
+1
+0.07%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.8 3.91 2.98
時価総額 73.3億円
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GMOペパボ Research Memo(8):金融支援事業は運送事業者などに顧客層が広がり高成長ステージに突入(2)


■GMOペパボ<3633>の業績動向

(3) ハンドメイド事業
ハンドメイド事業の売上高は前期比1.2%減の1,650百万円、営業利益は同63.5%減の82百万円となった。流通額拡大施策として、新カテゴリーとなる「アンティーク・ヴィンテージ」アイテムの取り扱いを開始したほか、リアルイベントの開催や利用者の購入を促進する割引キャンペーン等の販促施策を実施したものの、消費動向の変化による影響を受け、流通額は同0.5%減の150億円と若干ながら減少した。利益面では減収に加えて、エネルギー価格の高騰によるインフラ等のコスト増加や販促費の増加が減益要因となった。

期末時点の作家・ブランド数は前期末比6.4%増の85万人、作品数は同9.8%増の1,596万点、アプリダウンロード数は同6.2%増の1,411万DLと着実に増加している。平均注文単価は、家具やインテリア製品など高単価商材の販売強化に取り組んだことが奏功し、前期比9.4%増の3,721円と上昇したものの、注文件数が同9.4%減の416.2万件と落ち込んだ。なお、新会計基準の適用に伴い決済手数料、振込手数料及び運賃にかかる一部の売上高を純額処理方式に変更したため、旧会計基準と比較して売上高が若干減少しているが営業利益への影響は無い。

(4) 金融支援事業
金融支援事業の売上高は前期比180.6%増の593百万円と急増し、営業損失は26百万円(前期比113百万円の増益)まで縮小した。2020年11月からスタートしたFaaSによって、人材サービス業界だけでなく2022年に入ってから運送業界でも提携先が広がり、利用者数の増加により請求書買取額は同207.3%増の86.7億円と急増した。利益面では、請求書買取額の増加に加えて、一部債権の回収が2023年1月にずれ込んだこともあって、貸倒引当金が前期比で140百万円増加したが、増収効果で吸収し黒字化まであと一歩のところまできている。

四半期ベースの推移を見ると、第4四半期の利用者数は前年同期比43.2%増の3,154人、請求書買取額は同222.8%増の29.7億円、1人当たり平均請求書買取額は同109.7%増の495千円となった。平均請求書買取額が上昇しているのは、運送業界などで数十人の個人事業主を束ねる団体の責任者が窓口となってサービスを利用するケースがあるためで、同様の利用形態が増えると平均請求書買取額の上昇が今後も続く可能性がある。

(5) その他
その他の売上高は前期比91.7%減の2百万円、営業損失は42百万円(前期は12百万円の損失)となった。2021年12月期にWebコンテンツ制作事業やブログサービス「JUGEM」を事業譲渡したことが減収要因となっている。2022年12月期は、習い事やチーム・教室運営における連絡や集金をクラウド上で一元管理できる新規サービス「GMOレンシュ」等の新規事業が含まれている。「GMOレンシュ」は2022年4月にリリースし、同年10月にはプロバスケットボールチーム「鹿児島レブナイズ」を運営する(株)鹿児島レブナイズで正式採用が決定し、ユースチームや子ども向けスクール等で利用されている。そのほか、プログラミングスクールや各種教室での導入が徐々に進んでおり、同社でも2022年12月より開始したハンドメイド作品の制作ノウハウを学べるビジネススクール「minneカレッジ」で活用している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YI》

 提供:フィスコ

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