きちり Research Memo(5):経営指標は若干悪化したものの、健全な水準を維持
■決算動向
(2)財務状況
きちり<3082>の2015年12月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比396百万円増加の3,693百万円となった。主な増加要因は売上の伸長に伴う現金及び預金の増加333百万円、売上債権の増加49百万円などとなっている。
一方、負債は前期末比326百万円増加の2,054百万円となった。主な増加要因は、年末の稼働上昇に伴う買掛金68百万円、未払金75百万円の増加に加え、有利子負債122百万円の増加によるものとなっている。また、純資産は四半期純利益232百万円の計上による利益剰余金の増加があったものの、配当金の支払い75百万円、自己株式取得費用86百万円の社外流出があったことで、前期末比70百万円増加の1,638百万円となった。
経営指標を見ると、経営の安全性を示す流動比率は目安となる100%を超えており、自己資本比率や有利子負債比率は若干悪化したものの、健全な水準を維持していると判断される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ