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3041 ビューテHD

東証S
736円
前日比
+1
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
27.1 5.75 1.85
時価総額 37.4億円
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決算発表予定日

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ビューティ花壇 Research Memo(1):コア事業の生花事業に最大限注力、コストリーダーとしてシェア拡大を目指す


ビューティ花壇<3041>は、葬儀の際に利用される生花祭壇等の企画・制作・設営を主力として、生花卸売やブライダル装花を含めた生花事業をコア事業としている。また、M&Aを軸とした周辺事業の取り込みによる規模拡大と提案力向上にも積極的に取り組んできた。同社の特長は、技術難易度の高いデザイン性による差別化と、独自の調達ルートや大量仕入れを活かした価格競争力にある。ただ、生花祭壇のパイオニアとして新たな技術を生み出し、広く一般に生花祭壇を普及させることで「業界のリーディングカンパニー」として成長してきた同社であるが、関東エリアを中心として急速に単価下落が進んでいることなどから業績はやや伸び悩んでいる。

同社は、厳しい事業環境に対応するため、今期(2016年6月期)を初年度とする中期経営計画を推進している。同社グループのコア事業である生花事業(生花祭壇事業、生花卸売事業、ブライダル装花事業)に最大限注力する事業方針の下、「業界のコストリーダー」として生産規模や販売規模、原料調達など物量を拡大させるとともに、長年培ってきたノウハウを活かした製造プロセスの効率化等による低コスト化を実現し、その結果として市場シェアを拡大する戦略をより強く打ち出している。特に、生産から加工、販売の統合によるサプライチェーンの構築や大量物流の実現などにより、「生花卸売事業」が業績の伸びをけん引する計画であり、最終年度である2018年6月期の目標として、売上高7,664百万円、営業利益208百万円を掲げている。

2016年6月期第2四半期累計期間(以下、上期)の業績は、売上高が前年同期比8.7%減の2,862百万円、営業利益が41百万円(前年同期は13百万円の損失)と減収ながら黒字転換となった。「土木・建設事業」からの撤退等により減収になったものの、主力の「生花祭壇事業」における原価低減や採算性の低かった「土木・建設事業」からの徹底等により大幅な損益改善を実現した。

2016年6月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置いており、売上高が前期比4.8%減の6,300百万円、営業利益が同50.0%増の170百万円と増収減益を見込んでいる。弊社では、上期業績にやや進捗の遅れがみられたものの、「生花祭壇事業」における低コスト化が原価低減や施行件数の拡大という形で効果が出始めていることに加えて、「生花卸売事業」における子会社マイ・サクセスとのシナジー創出が徐々に顕在化してくることにより下期での巻き返しは可能であると判断している。

また、中長期的な視点からは、構造改革の進展と業績回復への足取りのほか、事業の六次化や業界再編に向けた取り組みにも注目していきたい。

■Check Point
・大幅な損益改善により黒字転換した第2四半期業績
・通期は事業撤退の影響で減収ながら大幅な増益を見込む
・配当性向30%を基準に16年6月期は前期比2.13円増配の5.68円配当を予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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