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2016年03月10日16時09分

神戸物産 Research Memo(7):攻めの設備投資で財務体質は悪化


■財務状況と経営指標

神戸物産<3038>の2015年10月末の総資産は前期末比25,885百万円増加の134,042百万円となった。このうち流動資産は主に現預金で13,869百万円、売上債権で1,145百万円の増加となった。また、固定資産は有形固定資産で8,310百万円増加(うち、土地で4,120百万円)したほか、投資その他資産で1,442百万円の増加となった。

一方、負債は前期末比28,252百万円増加の113,474百万円となった。エコ再生エネルギー事業や観光事業などを中心とした設備投資資金として有利子負債が26,297百万円増加したことが主因となっている。また、純資産は前期末比2,367百万円減少の20,568百万円となった。当期純利益の計上により、利益剰余金が3,540百万円増加したほか、少数株主持分が1,653百万円、有価証券評価差額金が475百万円増加した一方で、自己株式の取得によって自己株式が7,486百万円減少したことが要因となっている。

経営指標を見ると、有利子負債の増加や自己株式取得による純資産の減少により、安全性を示す自己資本比率が前期の17.7%から11.1%へ低下し、有利子負債比率が52.1%から61.7%に上昇するなど、財務体質は悪化傾向となっている。積極的なM&Aによる事業強化やエコ再生エネルギー事業への設備投資、米国への事業進出に伴う投資増など、ここ数年攻めの経営を続けてきたことが要因となっている。

逆に収益性について見れば、ROAやROE、営業利益率といずれも前期から上昇しており、積極投資を続けてきた効果が収益面で顕在化しているとも見て取れる。とはいえ、ネットキャッシュベース(現預金?有利子負債)で見れば、2012年10月期の4,634百万円の黒字から、2015年10月期は23,170百万円の赤字と急速に悪化しているのも事実。流動比率が200%を超えており、現預金も500億円以上と潤沢にあることから、特に資金繰り等の問題が出る状況にはないものの、今後さらにネットキャッシュベースで赤字が広がるようだと、金利上昇局面での財務リスクが高まることには留意する必要があるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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