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3021 パシフィックネット

東証S
1,488円
前日比
-5
-0.33%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.8 2.71 2.76
時価総額 80.2億円
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PCNET Research Memo(4):サブスクリプションで多様化する顧客ニーズに合わせたサービス拡大で成長


■強み

パシフィックネット<3021>はIT機器の導入・運用管理・クラウド・セキュリティを「サブスクリプション」モデルで提供し、適正処分に至るまでの包括的な企業の情報システムを支援するIT機器管理BPOサービスのオンリーワン企業である。1988年7月の創業以来、企業のIT戦略と情報システム部門を支援してきており、これまで10,000社以上の企業との取引により培った実績とノウハウがある。同社の強みは、この実績とノウハウを基盤とし、革新を続けるIT社会において多様化する顧客ニーズに合わせたサービスを拡大することで、幅広い分野を一気通貫で展開していることにある。

同社は長年にわたるレンタル事業を新時代のビジネスモデルである「サブスクリプション」に変化させ、「Marutto365」として2018年11月からいち早くスタートさせている。今後起こるであろう技術革新やDXを実現するための課題、例えばユーザー企業におけるIT人材不足といった情報システム部門が抱える課題にいち早くサービスを展開できるといった「顧客ファースト」による機動力も、これまでの実績やノウハウで培ってきた強みであろう。また、ITサブスクリプション事業で行っているレンタルPCのレンタル終了後は、返却されたPCをリユース品として再販売している。ITサブスクリプション事業とITAD事業の2つの事業の相乗効果が得られること、CO2削減等をはじめとした企業のESG対応が追い風になることも同社の大きな強みと言える。

新たな取り組みとしては、健全なネットオークションのプラットフォームを構築し、IT機器分野でのさらなるリユース促進を図るため、IT機器専門ネットオークション「PCNET Auction」を立ち上げ、ITAD事業の利益向上に貢献している。2021年11月より取引先を中心としたプレオークションを開催していたが、新規入札会員の申込みが順調に増え、オークション運営における準備等も整ったため、2022年3月よりグランドオープンした。「PCNET Auction」の出品数は7,000~8,000程度と見られ、月平均1万台程度を想定している。また、入会員数は100社を超えている。オークションはリアルタイム方式で通常月2回の開催を行っており、YouTubeライブも同時配信される。同社の全拠点からの出品数の拡大のほか、法人・自治体向け出品代行の実施によって、出品数はさらに拡大することが見込まれる。また、同社が管理している機器であることから、商材の品質に対する高い安心感があるため、潜在ニーズは相当高いと見られ、さらなる流通量の拡大とともにITAD事業における利益貢献拡大が期待できると弊社では見ている。

また、同社のセキュリティ体制の実績としては、官公庁やメガバンクなどセキュリティ管理を重要視する顧客からの評価を得ている(ISO27001認証取得)ほか、Microsoftソリューションの特定の領域内において、クラス最高の能力を備えていることを証明する「Microsoft Gold Partner」を獲得している。

サービス面においては、導入から運用保守・処分までワンストップで提供が可能なため、コストを抑えるだけでなく、一元管理も実現している。また、不要になった使用済みIT機器の引き取り・回収においては、業界で唯一すべての支店にテクニカルセンターを併設している。このため、国内全域でサービス対応可能であるほか、東京テクニカルセンターにおいては首都圏最大級の面積で、24時間有人警備、多重セキュリティエリア、入退室管理など、国内最高レベルのセキュリティ環境を備えている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《NS》

 提供:フィスコ

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