双日が新値街道まい進、２月を起点に大相場へ発展

　双日<2768>が大幅続伸で４連騰、上げ足に勢いがついてきた。前１５年３月期は最終利益段階で前の期比２１．４％増の３３０億７５００万円と好変化を示したが、今１６年３月期も２０．９％増の４００億円と連続の２割増益を見込んでおり、これが買い人気を加速させている。前期については前の期のガス田と合金鉄権益の減損損失計上の反動が背景にあったが、今期の伸びはサプライズ的な要素が強い。売上構成比の４割近くを占める生活産業部門が好調で収益を牽引する見通し。ＰＢＲ０．６倍台と依然として解散価値を大きく下回っており、２．８％前後の高配当利回りも光る。今年２月から継続的な買いが観測され一部市場筋の視線を集めていたが、ここにきて全面開花した格好だ。外国人持ち株比率は２８％と高く、アジアでの強みを発揮する総合商社として海外資金の注目度も高い。

双日の株価は１３時２５分現在２７６円（△１４円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）