貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2733 あらた

東証P
3,380円
前日比
+40
+1.20%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.9 1.06 2.74 7.41
時価総額 1,219億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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あらた Research Memo(1):好調な決算から中間決算利益の見通しを上方修正


あらた<2733>は日用雑貨・化粧品カテゴリーにおける国内最大級の卸商社で、子会社にはペット関連商品卸で業界トップのジャペル(株)や(株)ファッションあらたなどを抱え、海外では中国、タイに進出している。現在、進行中の中期3ヶ年計画では2017年3月期に連結売上高670,000百万円、経常利益6,700百万円を目標として掲げており、「次世代型卸商社」として更なる進化を遂げるべく、構造改革に取り組んでいる。

8月6日付で発表された2016年3月期第1四半期(2015年4月?6月)の連結業績は、売上高が前年同期比10.5%増の169,042百万円、経常利益が同793.0%増の1,582百万円と好調な決算となった。前年同期が消費増税の反動減で低調だったこともあるが、それを差し引いても堅調に推移した。全国的に天候に恵まれ季節商品が好調だったほか、インバウンド需要の拡大が追い風となった。利益面では受託物流事業の収益改善が進んだことや、前年同期に計上した白元に対する貸倒引当金計上がなくなったことも増益要因となった。

第1四半期の業績が想定を上回ったことで、第2四半期累計業績の経常利益は期初計画の1,800百万円から2,300百万円に上方修正した。7~8月の売上げ状況も想定を若干上回った模様で、9月の状況次第で業績は修正計画をさらに上回る可能がある。通期業績については第3四半期以降の見通しが不透明なことから期初計画(売上高が前期比0.7%増の643,000百万円、経常利益が同74.2%増の4,300百万円)を据え置いているが、市場環境に今後大きな変化がなければ、上方修正される公算が大きいと弊社ではみている。

同社は8月1日より株式の併合(5株→1株)と単元株式数の変更(1,000株→100株)を実施した。これに伴い2016年3月期の1株当たり配当金は10円から50円に変更したが、実質前期並みの配当(配当性向は40.6%)を予定している。また、株主優待制度では100株以上保有の株主に対して1,000円相当のQUOカードを3月末と9月末の年2回実施している。

■Check Point
・事業規模を順調に拡大しているジャペルに注目
・季節商品の販売が好調に推移、インバウンド需要の拡大も追い風
・計画を上回る進捗率に通期予想の上方修正も

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《RT》

 提供:フィスコ

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