トライステージ Research Memo(6):今後はM&Aを含めた積極的な経営施策を推進
■中期計画
(1)中期経営計画概要
トライステージ<2178>は2015年4月に2018年2月期までの中期経営計画「Tri’s next vision 2015」を発表している。前期までは収益体質を筋肉質なものに変えるため、事業規模の拡大よりも収益性の改善を重視した経営施策を推進してきたが、収益体質の改善が図られたことで、今後は事業規模の拡大を進めるため、M&Aを含めた積極的な経営施策を推進していく方針だ。
今後3年間で、「ダイレクトマーケティングにおけるTV広告のさらなる革新」「TVとWEBのシームレス化を見据えた独自のWEB広告の実現」「海外事業の革新的なビジネスモデルでの展開」などを軸として展開し、経営数値目標としては2018年2月期に売上高555億円(前期比72%増)、EBITDA(償却前営業利益)24億円(同116%増)、のれん控除前ROE10%(同7.3%) を掲げ、EBITDAマージンは前期の3.5%から4.3%に引き上げていく。
売上高はTV事業、DM事業、海外事業、Web広告事業の4セグメントに新たに区分しており、主力のTV事業では前期実績の244億円から370億円に、子会社のMCCが展開するDM事業は75億円から100億にそれぞれ拡大していく。また、新規事業である海外事業やWeb広告事業なども、2017年2月期以降に本格的に成長し、2018年2月期にはそれぞれ55億円、30億円の事業規模を目指していく。
目標を達成していくために、今後3年間で総額100億円規模の投資をM&Aも含めて実行していく方針だ。M&Aの対象としては、海外の通販企業やWeb広告関連で技術・ノウハウを持つ企業などが挙げられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ