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1961 三機工業

東証P
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前日比
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PTS
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.3 1.26 3.80 17.75
時価総額 1,268億円
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決算発表予定日

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三機工業 Research Memo(8):“Century 2025”は最終段階のPhase3に入り目標数値は変えず


■中期経営計画

1. 長期ビジョン“Century 2025”とは
三機工業<1961>は創立100周年に向けた10年間の目標として、2016年3月に長期ビジョン“Century 2025”を発表した。この計画の最初の3年間(2017年3月期~2019年3月期)をPhase1、次の3年間(2020年3月期~2022年3月期)をPhase2、最後の4年間(2023年3月期~2026年3月期)をPhase3とした。各Phaseにおいて、様々な「定性的目標」「定量的目標」を掲げてきたが、完了したPhase2まではおおむねこれらの目標は達成したと言える。2023年3月期から“Century 2025”の総仕上げとなるPhase3に入った。

2. Phase3の基本方針
Phase3は、長期ビジョン“Century 2025”の総仕上げとなる中期経営計画として、これまで取り組んできた「質」と「信頼」を高める施策をさらに成熟・進化させるとともに、新たな3つの施策「社会のサステナビリティへの貢献」「働き方改革の加速」「次世代に向けた投資」によってステークホルダーからもっと「選ばれる」 会社を実現することを基本方針としている。

3. Phase3の業績目標と経営目標
● 最終年度の業績目標と経営目標
定量的な目標は、最終年度である2026年3月期に売上高2,200億円、売上総利益率16.5%、経常利益120億円、配当性向50%以上、ROE8.0%以上としている。決して容易な目標ではないが、重要な点は単に定量的な目標を達成することだけでなく、施工品質、生産性の向上、働き方改革、成長投資など目に見えないところで同社が質的にもどのように変わっていくかであると弊社は考えている。

4. Phase3のKPI
同社では、Phase3のKPIとして、新たに以下のような目標を掲げている。

(1) 建築設備事業
・トラブル・クレーム(施工後5年以内)の真因分析の実施:100%、真因分析結果の報告:4回/年
・施工関連デジタル・ロボット技術の開発:5件/年、開発事例導入:5件/年

(2) ファシリティシステム事業
・コンサルティング/設備エンジニアリング受注:4億円
・NeWSICT(Next Work Style with ICT)関連受注:5億円
・コンサル関連を契機にしたプロジェクトマネジメント・工事受注:21億円

(3) 機械システム事業
・ロボットシステム売上高:累計50億円

(4) 環境システム事業
・受注累計:エアロウイング36億円、G3脱水機20億円、過給式流動炉2基

(5) E(環境)
・Scope1、2:2020年度CO2排出量比40%減
・Scope3:2020年度CO2排出量比10%減
・SANKI YOUエコ貢献ポイントによるCO2削減量(2018~2020年度3ヶ年平均比):30%増

(6) S(社会)
・育児休業取得率:男性50%、女性100%
・2026年4月の女性管理職比率:3.0%

(7) そのほか
・次世代に向けた投資(脱炭素技術、自動化・省力化技術、LCE事業、DX):200億円

5. Phase3の業績目標と進捗
上記のような定量的目標に対して、2024年3月期第2四半期終了時点で、各数値目標の進捗は下表のようになっている。最終ステージであるPhase3は4年間であるため、進行中の2024年3月期が折り返しとなる。そのため、現時点では目標に対しての進捗は順調であると言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《SO》

 提供:フィスコ

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