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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米利下げ観測も年末年始控えドル選好


29日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測で、金利安・ドル安に振れやすい。ただ、年末年始を控えリスク回避ムードが広がり、安全通貨のドルが選好される地合いとなりそうだ。

前日発表された米新規失業保険申請件数は予想より弱く、来年前半の利下げを見込んだ米金利安・ドル安に振れる場面もあった。ただ、欧州通貨の利益確定や持ち高調整の売りでドル高基調に振れ、ユーロ・ドルは1.1120ドル付近から1.1050ドル付近に失速し、ドル・円は140円20銭台から141円50銭台に切り返した。本日アジア市場で米金利安の一服でドルは買戻しが入り、ドル・円は141円台前半で下げ渋った。

この後の海外市場は年末年始休暇モードで引き続き手がかりが乏しく、積極的な売り買いは手控えられそうだ。米FRBの来年前半の政策金利引き下げ観測で、金利安・ドル安基調に振れやすい。ただ、月末・四半期末・年末に向け欧州やオセアニアの主要通貨への調整売りが強まれば、ドル選好地合いに。31日発表の中国PMIは低調とみられ、やや安全通貨に買いが入りやすい。ドル・円はドル買い・円買いで下げづらいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・21:00 南ア・11月貿易収支(10月:-127億ランド)
・23:45 米・12月シカゴ購買部協会景気指数(予想:50.0、11月:55.8)

《CS》

 提供:フィスコ

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