米株
ダウ平均は小反発 値ごろ感の買い戻しも弱気な見方は依然根強い＝米国株概況
NY株式27日（NY時間16:25）
ダウ平均 32889.09（+72.17 +0.22%）
S＆P500 3982.24（+12.20 +0.31%）
ナスダック 11466.98（+72.04 +0.63%）
CME日経平均先物 27540（大証終比：+130 +0.47%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は小反発。序盤は買いが先行し、ダウ平均は３７０ドル超反発する場面も見られた。ただ、買いが一巡すると戻り売りが強まり、ダウ平均も上げを維持できていない。序盤の買い材料は特になく、今年に入って最悪の週となった前週の下げによる値ごろ感の買いが入ったものと思われる。
弱気な見方は依然として根強い。「３月は弱気相場の逆風がより強く吹くだろう。新たな企業業績悪化が重荷となり、Ｓ＆Ｐ５００は２４％も下落し、３０００ポイントに達する可能性がある」との指摘も聞かれる。一方、「昨年はバリュー株のパフォーマンスが非常に高かったが、景気回復が鈍化するにつれて、近いうちに逆転する可能性が高い。今後１－２カ月の間に投資家が取るべき行動は、バリュー株とグロース株を完全にアンダーウエイトすることかもしれない」との指摘も出ていた。
高インフレとＦＲＢへの影響に再び市場の注目が集まり、株式市場は逆金融相場になっている。ＦＦ金利予想の急激な変化と米国債の短期ゾーン利回りの急上昇は、株式市場のリスクオフを招いた。市場は高金利が長く続くことを懸念しており、今年１月のラリーは色あせているように見える。
「１月の上昇は株式市場のボラティリティが永久に追放されたわけではないことを弱気派が皆に思い出させるのに十分過ぎるほどの休日だった。投資家は金利が長期的に上昇することを理解しつつあり、先週発表された予想以上のインフレ指標はそれを裏付けるものだった」との声も聞かれる。
今週はターゲット<TGT>、コストコ<COST>、ロウズ<LOW>、メーシーズ<M>などの小売大手の決算発表が続く。先週のウォルマート<WMT>、ホーム・デポ<HD>の決算からすると、ネガティブな内容も警戒されているようだ。
がん治療法開発のシーゲン<SGEN>が大幅高。ファイザー<PFE>が買収に向けて初期段階の交渉を行っていると報じられた。
メディア・マーケティングサービスのテグナ<TGNA>が大幅安。同社は投資会社のスタンダード・ジェネラルＬＰによる５４億ドルの買収が協議されているが、米連邦通信委員会（ＦＣＣ）が、１年前に提案されたこの買収により、消費者への値上げをもたらすことを懸念していると指摘。
ウェルスマジメントのフォーカス・ファイナンシャル・パートナーズ<FOCS>が上昇。クレイトン・デュビリエ＆ライス社（ＣＤ＆Ｒ）の関連会社が１株５３ドルで同社を買収することで合意した。
鉄道貨物輸送のユニオン・パシフィック<UNP>が上昇。同社はヘッジファンドからの圧力によりフリッツＣＥＯの後任候補を探していると発表した。
電気自動車（ＥＶ）のフィスカー<FSR>が決算を受け大幅高。ガイダンスを好感した模様。昨年発売したＳＵＶが今年通年では黒字になる可能性を示唆した。
インターネットを通じてスポーツ中継やニュースなどをライブ配信するフボＴＶ<FUBO>が大幅安。アット・ザ・マーケット（ＡＴＭ）プログラムのもと、複数の投資家にブロック取引で３６７０万株を総額６８１０万ドルで売却したことを公表した。先週末終値に対して２ドル以下のディスカウントで売却された。
リチウムイオン電池のリサイクルを手掛けるカナダのリ・サイクル<LICY>が上昇。米子会社がバイデン政権から３億７５００万ドルの融資を受けたと発表した。
感染症検査キットを手掛けるルシーラ・ヘルス<LHDX>が２８１％急騰。ＦＤＡが同社のコロナおよびインフルエンザの検査キッドに緊急使用許可（ＥＵＡ）を与えた。同社は先週水曜日に連邦破産法第１１条の適用を申請している。
フィンテックのペイオニア・グローバル<PAYO>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始した。目標株価は７ドルを設定。
シージェン<SGEN> 178.16（+16.79 +10.40%）
ユニオン・パシフィック<UNP> 212.17（+19.45 +10.09%）
テグナ<TGNA> 17.71（-4.13 -18.91%）
フォーカス・ファイナンシャル<FOCS> 51.75（+1.55 +3.09%）
フィスカー<FSR> 7.40（+1.72 +30.28%）
フボＴＶ<FUBO> 2.00（-0.32 -13.79%）
リ・サイクル<LICY> 5.89（+0.22 +3.88%）
ルシーラ・ヘルス<LHDX> 0.51（+0.37 +264.29%）
ペイオニア<PAYO> 5.75（+0.10 +1.77%）
アップル<AAPL> 147.92（+1.21 +0.82%）
マイクロソフト<MSFT> 250.16（+0.94 +0.38%）
アマゾン<AMZN> 93.76（+0.26 +0.28%）
アルファベットC<GOOG> 90.10（+0.75 +0.84%）
テスラ<TSLA> 207.63（+10.75 +5.46%）
メタ・プラットフォームズ<META> 169.54（-0.85 -0.50%）
ＡＭＤ<AMD> 78.77（+0.68 +0.87%）
エヌビディア<NVDA> 235.01（+2.15 +0.92%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 32889.09（+72.17 +0.22%）
S＆P500 3982.24（+12.20 +0.31%）
ナスダック 11466.98（+72.04 +0.63%）
CME日経平均先物 27540（大証終比：+130 +0.47%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は小反発。序盤は買いが先行し、ダウ平均は３７０ドル超反発する場面も見られた。ただ、買いが一巡すると戻り売りが強まり、ダウ平均も上げを維持できていない。序盤の買い材料は特になく、今年に入って最悪の週となった前週の下げによる値ごろ感の買いが入ったものと思われる。
弱気な見方は依然として根強い。「３月は弱気相場の逆風がより強く吹くだろう。新たな企業業績悪化が重荷となり、Ｓ＆Ｐ５００は２４％も下落し、３０００ポイントに達する可能性がある」との指摘も聞かれる。一方、「昨年はバリュー株のパフォーマンスが非常に高かったが、景気回復が鈍化するにつれて、近いうちに逆転する可能性が高い。今後１－２カ月の間に投資家が取るべき行動は、バリュー株とグロース株を完全にアンダーウエイトすることかもしれない」との指摘も出ていた。
高インフレとＦＲＢへの影響に再び市場の注目が集まり、株式市場は逆金融相場になっている。ＦＦ金利予想の急激な変化と米国債の短期ゾーン利回りの急上昇は、株式市場のリスクオフを招いた。市場は高金利が長く続くことを懸念しており、今年１月のラリーは色あせているように見える。
「１月の上昇は株式市場のボラティリティが永久に追放されたわけではないことを弱気派が皆に思い出させるのに十分過ぎるほどの休日だった。投資家は金利が長期的に上昇することを理解しつつあり、先週発表された予想以上のインフレ指標はそれを裏付けるものだった」との声も聞かれる。
今週はターゲット<TGT>、コストコ<COST>、ロウズ<LOW>、メーシーズ<M>などの小売大手の決算発表が続く。先週のウォルマート<WMT>、ホーム・デポ<HD>の決算からすると、ネガティブな内容も警戒されているようだ。
がん治療法開発のシーゲン<SGEN>が大幅高。ファイザー<PFE>が買収に向けて初期段階の交渉を行っていると報じられた。
メディア・マーケティングサービスのテグナ<TGNA>が大幅安。同社は投資会社のスタンダード・ジェネラルＬＰによる５４億ドルの買収が協議されているが、米連邦通信委員会（ＦＣＣ）が、１年前に提案されたこの買収により、消費者への値上げをもたらすことを懸念していると指摘。
ウェルスマジメントのフォーカス・ファイナンシャル・パートナーズ<FOCS>が上昇。クレイトン・デュビリエ＆ライス社（ＣＤ＆Ｒ）の関連会社が１株５３ドルで同社を買収することで合意した。
鉄道貨物輸送のユニオン・パシフィック<UNP>が上昇。同社はヘッジファンドからの圧力によりフリッツＣＥＯの後任候補を探していると発表した。
電気自動車（ＥＶ）のフィスカー<FSR>が決算を受け大幅高。ガイダンスを好感した模様。昨年発売したＳＵＶが今年通年では黒字になる可能性を示唆した。
インターネットを通じてスポーツ中継やニュースなどをライブ配信するフボＴＶ<FUBO>が大幅安。アット・ザ・マーケット（ＡＴＭ）プログラムのもと、複数の投資家にブロック取引で３６７０万株を総額６８１０万ドルで売却したことを公表した。先週末終値に対して２ドル以下のディスカウントで売却された。
リチウムイオン電池のリサイクルを手掛けるカナダのリ・サイクル<LICY>が上昇。米子会社がバイデン政権から３億７５００万ドルの融資を受けたと発表した。
感染症検査キットを手掛けるルシーラ・ヘルス<LHDX>が２８１％急騰。ＦＤＡが同社のコロナおよびインフルエンザの検査キッドに緊急使用許可（ＥＵＡ）を与えた。同社は先週水曜日に連邦破産法第１１条の適用を申請している。
フィンテックのペイオニア・グローバル<PAYO>が上昇。アナリストが「買い」でカバレッジを開始した。目標株価は７ドルを設定。
シージェン<SGEN> 178.16（+16.79 +10.40%）
ユニオン・パシフィック<UNP> 212.17（+19.45 +10.09%）
テグナ<TGNA> 17.71（-4.13 -18.91%）
フォーカス・ファイナンシャル<FOCS> 51.75（+1.55 +3.09%）
フィスカー<FSR> 7.40（+1.72 +30.28%）
フボＴＶ<FUBO> 2.00（-0.32 -13.79%）
リ・サイクル<LICY> 5.89（+0.22 +3.88%）
ルシーラ・ヘルス<LHDX> 0.51（+0.37 +264.29%）
ペイオニア<PAYO> 5.75（+0.10 +1.77%）
アップル<AAPL> 147.92（+1.21 +0.82%）
マイクロソフト<MSFT> 250.16（+0.94 +0.38%）
アマゾン<AMZN> 93.76（+0.26 +0.28%）
アルファベットC<GOOG> 90.10（+0.75 +0.84%）
テスラ<TSLA> 207.63（+10.75 +5.46%）
メタ・プラットフォームズ<META> 169.54（-0.85 -0.50%）
ＡＭＤ<AMD> 78.77（+0.68 +0.87%）
エヌビディア<NVDA> 235.01（+2.15 +0.92%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
