25年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第4弾〕 34社選出 <成長株特集>
本特集では、25年7-9月期(第2四半期)に経常利益ベースで利益倍増を達成した3月期決算企業を紹介する「25年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!」シリーズの第4弾をお届けします。
最終回となる第4弾は、第1弾を配信した24日時点の時価総額が300億円以上600億円未満の銘柄(金融を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である25年7-9月期(第2四半期)の経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した34社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。併せて、四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も記した。
増益率トップとなったのは、中堅造船会社の内海造船 <7018> [東証S]。25年7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の1.5億円から9.4億円に急拡大して着地。船舶事業で円安進行を背景に外貨建て工事の売上高が増加したほか、資機材価格の落ち着きによる低採算船の減少、生産性向上や経費削減の進展も利益拡大につながった。好調な業績を踏まえ、上期決算発表前に減益予想だった通期の同利益を従来の6億円→24.5億円に大幅上方修正したことが好感され、株価は10月28日に上場来高値2万0540円をつけている。
2位に入った舞台装置と遊戯機械大手の三精テクノロジーズ <6357> [東証S]は、7-9月期の売上高が167億円(前年同期比22.9%増)、経常利益は12.1億円(同5.3倍)と業績高変化を遂げた。遊戯機械事業で国内外の工事が順調に進捗したうえ、補修部品の需要が引き続き旺盛だった。また、前年にあった一部の不採算工事や債権回収の遅れによる引き当てがなかったことも大幅増益の要因となった。株価は上場来高値を更新中だ。
3位のクリナップ <7955> [東証P]は新設住宅着工戸数の長引く低迷で主力のシステムキッチンを中心に販売が伸び悩んだものの、値上げ効果や原価低減、販管費の抑制などが奏功し、7-9月期の経常利益は前年同期比5.0倍の8.7億円と2四半期連続の大幅増益を達成した。
6位にリスト入りした日神グループホールディングス <8881> [東証P]は、主力の不動産事業で新築マンションの引き渡しが大幅に増加したほか、低採算工事の収束や提案型受注の比率上昇によって建設事業の利益率が大きく向上し、7-9月期の経常利益は前年同期比4.6倍の21.6億円に膨らんだ。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の34億円→47億円(前期比53.1%増)に上方修正した。株価は約7年7ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
9位の平河ヒューテック <5821> [東証P]は北米メガソーラー発電所の旺盛な需要を背景にエネルギー産業関連ケーブルの販売が好調だった。また、車載用ケーブルの新規量産品や医療用ケーブルの新製品も伸びたほか、産業機器用ケーブルでは一部FA分野が回復し、7-9月期の経常利益は前年同期比4.1倍の13.7億円に急拡大して着地。好調な業績を踏まえ、26年3月期の同利益予想を3期ぶり最高益見通しとなる40億円(従来予想は31億円)に大幅上方修正した。これを受けて、株価は11月20日に上場来高値3310円まで上値を伸ばす場面があった。
12位にリストアップされたのは、コンクリートパイル大手のアジアパイルホールディングス <5288> [東証P]。7-9月期は国内事業で大径・大規模工事へのシフトや下期に完工を予定する複数の超大型物件が既に着工となったことに加え、海外事業では工場稼働率の改善や大型案件の受注増加によってベトナム子会社の業績が回復し、経常利益は前年同期比3.7倍の24.9億円に急拡大した。併せて、最高益予想だった通期の同利益をさらに上乗せするとともに、配当を増額修正したことが評価され、株価は上場来高値圏を走る展開となっている。
●25年7-9月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 32社選出 (時価総額4500億円以上)
・〔第2弾〕 29社選出 (時価総額1400億~4500億円)
・〔第3弾〕 37社選出 (時価総額600億~1400億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 進捗率 PER
<7018> 内海造 507 947 2 55.4 12.7
<6357> 三精テクノロ 427 1213 4 41.0 14.7
<7955> クリナップ 401 876 2 55.4 15.7
<6768> タムラ 376 1652 1 58.5 29.6
<3825> リミックス 366 2177 2 - -
<8881> 日神GHD 361 2167 1 59.9 10.9
<2676> 高千穂交易 354 818 1 46.9 26.1
<1810> 松井建 341 1522 2 66.9 14.1
<5821> 平河ヒューテ 311 1378 1 50.8 13.3
<4548> 生化学 295 663 1 39.3 27.8
<6145> NITTOK 288 2045 1 60.8 15.6
<5288> アジアパイル 268 2496 2 60.5 9.6
<3153> 八洲電機 249 1191 4 28.7 12.5
<1888> 若築建 247 1253 4 26.5 15.7
<7236> ティラド 224 2676 4 57.9 7.7
<4022> ラサ工 210 1496 4 60.2 13.7
<6718> アイホン 198 694 1 19.2 12.8
<1814> 大末建 191 1690 4 48.6 10.7
<7874> レック 181 1210 2 66.2 14.5
<3763> プロシップ 173 863 3 53.6 21.0
<6070> キャリアL 170 981 2 72.1 16.1
<4390> アイピーエス 169 1341 1 47.2 14.4
<6648> かわでん 163 978 4 50.6 10.9
<1929> 日特建 144 1299 1 37.3 15.4
<9845> パーカー 140 1834 2 62.9 9.8
<4771> F&M 129 511 4 30.3 17.3
<7932> ニッピ 123 965 2 56.5 14.1
<9517> イーレックス 122 2677 1 42.8 14.2 *
<7971> 東リ 118 1068 1 31.1 10.3
<6617> 東光高岳 117 2000 2 49.7 12.8
<6369> トヨカネツ 115 1275 1 64.8 14.9
<8150> 三信電 110 2204 1 59.6 9.6
<1780> ヤマウラ 106 1444 1 49.1 8.8
<8139> ナガホリ 102 371 1 50.0 70.7
※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※前年同期(24年7-9月期)の経常利益が1億円未満の銘柄、通期経常予想を下方修正した銘柄、最終赤字を見込む銘柄は除いた。
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最終回となる第4弾は、第1弾を配信した24日時点の時価総額が300億円以上600億円未満の銘柄(金融を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である25年7-9月期(第2四半期)の経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した34社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。併せて、四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も記した。
増益率トップとなったのは、中堅造船会社の内海造船 <7018> [東証S]。25年7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期の1.5億円から9.4億円に急拡大して着地。船舶事業で円安進行を背景に外貨建て工事の売上高が増加したほか、資機材価格の落ち着きによる低採算船の減少、生産性向上や経費削減の進展も利益拡大につながった。好調な業績を踏まえ、上期決算発表前に減益予想だった通期の同利益を従来の6億円→24.5億円に大幅上方修正したことが好感され、株価は10月28日に上場来高値2万0540円をつけている。
2位に入った舞台装置と遊戯機械大手の三精テクノロジーズ <6357> [東証S]は、7-9月期の売上高が167億円(前年同期比22.9%増)、経常利益は12.1億円(同5.3倍)と業績高変化を遂げた。遊戯機械事業で国内外の工事が順調に進捗したうえ、補修部品の需要が引き続き旺盛だった。また、前年にあった一部の不採算工事や債権回収の遅れによる引き当てがなかったことも大幅増益の要因となった。株価は上場来高値を更新中だ。
3位のクリナップ <7955> [東証P]は新設住宅着工戸数の長引く低迷で主力のシステムキッチンを中心に販売が伸び悩んだものの、値上げ効果や原価低減、販管費の抑制などが奏功し、7-9月期の経常利益は前年同期比5.0倍の8.7億円と2四半期連続の大幅増益を達成した。
6位にリスト入りした日神グループホールディングス <8881> [東証P]は、主力の不動産事業で新築マンションの引き渡しが大幅に増加したほか、低採算工事の収束や提案型受注の比率上昇によって建設事業の利益率が大きく向上し、7-9月期の経常利益は前年同期比4.6倍の21.6億円に膨らんだ。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の34億円→47億円(前期比53.1%増)に上方修正した。株価は約7年7ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。
9位の平河ヒューテック <5821> [東証P]は北米メガソーラー発電所の旺盛な需要を背景にエネルギー産業関連ケーブルの販売が好調だった。また、車載用ケーブルの新規量産品や医療用ケーブルの新製品も伸びたほか、産業機器用ケーブルでは一部FA分野が回復し、7-9月期の経常利益は前年同期比4.1倍の13.7億円に急拡大して着地。好調な業績を踏まえ、26年3月期の同利益予想を3期ぶり最高益見通しとなる40億円(従来予想は31億円)に大幅上方修正した。これを受けて、株価は11月20日に上場来高値3310円まで上値を伸ばす場面があった。
12位にリストアップされたのは、コンクリートパイル大手のアジアパイルホールディングス <5288> [東証P]。7-9月期は国内事業で大径・大規模工事へのシフトや下期に完工を予定する複数の超大型物件が既に着工となったことに加え、海外事業では工場稼働率の改善や大型案件の受注増加によってベトナム子会社の業績が回復し、経常利益は前年同期比3.7倍の24.9億円に急拡大した。併せて、最高益予想だった通期の同利益をさらに上乗せするとともに、配当を増額修正したことが評価され、株価は上場来高値圏を走る展開となっている。
●25年7-9月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 32社選出 (時価総額4500億円以上)
・〔第2弾〕 29社選出 (時価総額1400億~4500億円)
・〔第3弾〕 37社選出 (時価総額600億~1400億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 進捗率 PER
<7018> 内海造 507 947 2 55.4 12.7
<6357> 三精テクノロ 427 1213 4 41.0 14.7
<7955> クリナップ 401 876 2 55.4 15.7
<6768> タムラ 376 1652 1 58.5 29.6
<3825> リミックス 366 2177 2 - -
<8881> 日神GHD 361 2167 1 59.9 10.9
<2676> 高千穂交易 354 818 1 46.9 26.1
<1810> 松井建 341 1522 2 66.9 14.1
<5821> 平河ヒューテ 311 1378 1 50.8 13.3
<4548> 生化学 295 663 1 39.3 27.8
<6145> NITTOK 288 2045 1 60.8 15.6
<5288> アジアパイル 268 2496 2 60.5 9.6
<3153> 八洲電機 249 1191 4 28.7 12.5
<1888> 若築建 247 1253 4 26.5 15.7
<7236> ティラド 224 2676 4 57.9 7.7
<4022> ラサ工 210 1496 4 60.2 13.7
<6718> アイホン 198 694 1 19.2 12.8
<1814> 大末建 191 1690 4 48.6 10.7
<7874> レック 181 1210 2 66.2 14.5
<3763> プロシップ 173 863 3 53.6 21.0
<6070> キャリアL 170 981 2 72.1 16.1
<4390> アイピーエス 169 1341 1 47.2 14.4
<6648> かわでん 163 978 4 50.6 10.9
<1929> 日特建 144 1299 1 37.3 15.4
<9845> パーカー 140 1834 2 62.9 9.8
<4771> F&M 129 511 4 30.3 17.3
<7932> ニッピ 123 965 2 56.5 14.1
<9517> イーレックス 122 2677 1 42.8 14.2 *
<7971> 東リ 118 1068 1 31.1 10.3
<6617> 東光高岳 117 2000 2 49.7 12.8
<6369> トヨカネツ 115 1275 1 64.8 14.9
<8150> 三信電 110 2204 1 59.6 9.6
<1780> ヤマウラ 106 1444 1 49.1 8.8
<8139> ナガホリ 102 371 1 50.0 70.7
※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※前年同期(24年7-9月期)の経常利益が1億円未満の銘柄、通期経常予想を下方修正した銘柄、最終赤字を見込む銘柄は除いた。
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