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7447 ナガイレーベン

東証P
1,908円
前日比
+8
+0.42%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
20.0 1.40 3.14 4.08
時価総額 586億円
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決算発表予定日

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ナガイレーベ Research Memo(9):2026年8月期は年間60円配当予想だが業績次第で増配も


■株主還元策

ナガイレーベン<7447>の2025年8月期末の自己資本比率は92.5%と高く、財務状況は安定している。同社の業態から考えると利益が急速に悪化する可能性は低く、安定した収益が続くと予想される。このため社外への配分(株主還元)が少ないと毎年留保された利益が自己資本に積み上がり、自己資本当期純利益率(ROE)の低下、すなわち資本効率の低下を招く。しかしながら同社では、利益成長に見合う増配に加えて、資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目的とする自己株式の取得を含めた総合的な株主還元を積極的に行っており、これによって比較的高いROE(2025年8月期6.1%)を維持している。

同社は単体ベースでの配当性向50%以上を公約していることから、2018年8月期から2024年8月期まで年間60.0円の配当を実施した。2025年8月期も当初は年間60.0円の配当を予定していたが、2025年が同社創業110周年であったことから、記念配当40.0円を含めて年間配当を100.0円に増配した。2026年8月期については、現時点は通常の年間60円配当の予定だが、今後の業績次第では増配の余地はありそうだ。

同社は資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目的として、自己株式の取得についても積極的である。2024年4月から2025年5月末までに累計で135.7万株(29.9億円)の自己株式取得を行い、2025年8月期の自己株式数は5,256,225株(残高8,108百万円)となった。この結果、配当金と自己株式取得を合わせた2025年8月期の総還元性向は204.3%となったが、過去20年間の総還元性向(加重平均)も77.4%と高い。強固な財務体質に加え、このような積極的な株主還元の姿勢は高く評価できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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