25年4-6月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第2弾〕 31社選出 <成長株特集>
3月期決算企業の26年3月期第1四半期(4-6月)決算がほぼ出そろった。本特集では、24日に配信した「25年4-6月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕」(時価総額1300億円以上)に続き、24日時点の時価総額が400億円以上1300億円未満の銘柄を対象に、直近3ヵ月実績である4-6月期に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した31社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-6月期(第1四半期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、板ガラス世界トップクラスの日本板硝子 <5202> [東証P]。25年4-6月期(第1四半期)は欧州の建築用ガラス事業で、ドイツのフロート窯の生産停止に伴う需給改善を反映してガラス価格が上昇したほか、販売構成やコストの改善なども寄与し、税引き前利益は前年同期の4300万円から27億3600万円に急拡大して着地。上期計画(10億円)をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。
2位に入ったリミックスポイント <3825> [東証S]の4-6月期は売上高64.9億円(前年同期比50.8%増)、経常利益17.6億円(同42.9倍)と業績高変化を遂げた。ビットコイン価格が上昇する中、ビットコイン・トレジャリー事業で暗号資産評価益19.7億円を計上したことが収益を押し上げた。
3位の都築電気 <8157> [東証P]は開発・構築ビジネスでシステム開発案件、ネットワーク構築案件がともに伸びたほか、プライシングマネジメントや生産性向上、売上ミックスの良化などで採算も大幅に改善し、4-6月期の経常利益は前年同期比8.8倍の3.5億円に急拡大して着地。好決算を受けて、株価は上場来高値圏を走る展開となっている。
4位にリスト入りしたレノバ <9519> [東証P]は4-6月期の税引き前利益が17.4億円と前年同期比8.7倍に膨らんだ。前期下期に運転再開した徳島津田バイオマス発電所や運転開始した御前崎港バイオマス発電所が寄与し、売電収入が大きく伸びたほか、事業開発報酬が増加したことも利益拡大につながった。
5位にリストアップされたIoTプラットフォーム「SORACOM」を展開するソラコム <147A> [東証G]の4-6月期は経常利益が前年同期比5.0倍の1.1億円に急拡大して着地。「SORACOM」の機能強化を継続し、IoTデータとAI(人工知能)を組み合わせたサービスの拡充を進める中、リカーリング収益(プラットフォーム利用料)が大きく伸びた。21日には生成AIボットサービスの提供を開始すると発表している。
6位の矢作建設工業 <1870> [東証P]は建設事業で大型物流施設工事を中心に施工が進捗したことに加え、工事の変更増額の獲得などで工事採算も改善し、売上高411億円(前年同期比54.5%増)、経常利益36.7億円(同4.7倍)といずれも4-6月期における過去最高を更新した。
選出リストには、第1弾に続き建設業の健闘が目立つ。矢作建のほか、松井建設 <1810> [東証S]、鉄建建設 <1815> [東証P]、錢高組 <1811> [東証S]、テクノ菱和 <1965> [東証S]、世紀東急工業 <1898> [東証P]がリスト入りした。決算が評価されて新高値をつける銘柄も多く、なかでも矢作建とテクノ菱和は上場来高値を更新している。空調工事中堅のテクノ菱和は前期から繰り越した半導体関連の大型案件などの工事が順調に進み、4-6月期の経常利益は前年同期比2.8倍の24.9億円と8期連続の大幅増益を達成した。
このほか、9月中間配当の権利確定を約1ヵ月後に控え、配当利回りが3.5%を上回っている、矢作建(4.18%)、松井建(3.74%)、アジアパイル <5288> [東証P](3.88%)、FJネクストホールディングス <8935> [東証P](3.80%)、世紀東急(4.55%)、オートバックスセブン <9832> [東証P](3.85%)は配当妙味株として注目したい。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 4-6月期 連続期数 進捗率 PER
<5202> 板硝子 6263 2736 1 24.9 987 *
<3825> リミックス 4193 1760 1 - -
<8157> 都築電 776 359 2 5.3 12.9
<9519> レノバ 771 1741 2 - 52.8 *
<147A> ソラコム 396 119 2 18.6 97.5
<1870> 矢作建 373 3676 2 37.1 14.0
<1810> 松井建 337 1354 1 31.5 13.6
<4337> ぴあ 265 2371 1 74.1 23.3
<5288> アジアパイル 264 2946 1 43.3 11.2
<9305> ヤマタネ 258 2161 4 40.8 13.6
<7366> りたりこ 257 857 2 - 19.3 *
<1815> 鉄建建設 250 1983 1 60.1 12.9
<8131> ミツウロコG 213 4123 3 33.0 13.5
<1811> 銭高組 212 2806 2 86.9 29.1
<7383> ネットプロ 206 776 1 29.0 55.2 *
<9247> TREHD 205 7489 6 40.9 6.2
<1965> テクノ菱和 184 2499 8 24.0 13.7
<3763> プロシップ 163 588 2 23.9 21.0
<7421> カッパクリエ 152 363 1 19.1 55.1
<9413> テレ東HD 152 3448 1 36.7 17.8
<6834> 精工技研 150 1190 6 38.4 33.3
<2908> フジッコ 146 410 1 21.6 34.4
<8935> FJネクHD 136 3001 1 31.3 7.3
<1898> 世紀東急 126 584 4 10.2 14.5
<9832> オートバクス 125 3049 1 22.6 14.9
<3010> ポラリスHD 124 642 3 30.6 24.3
<8871> ゴールドクレ 120 3715 1 49.5 22.5
<3101> 東洋紡 112 4267 3 27.5 21.1
<8934> サンフロ不 111 5783 3 25.7 7.2
<6676> BUF 108 2972 1 66.0 14.5
<3153> 八洲電機 105 731 3 12.8 11.7
※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。
株探ニュース
増益率トップとなったのは、板ガラス世界トップクラスの日本板硝子 <5202> [東証P]。25年4-6月期(第1四半期)は欧州の建築用ガラス事業で、ドイツのフロート窯の生産停止に伴う需給改善を反映してガラス価格が上昇したほか、販売構成やコストの改善なども寄与し、税引き前利益は前年同期の4300万円から27億3600万円に急拡大して着地。上期計画(10億円)をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。
2位に入ったリミックスポイント <3825> [東証S]の4-6月期は売上高64.9億円(前年同期比50.8%増)、経常利益17.6億円(同42.9倍)と業績高変化を遂げた。ビットコイン価格が上昇する中、ビットコイン・トレジャリー事業で暗号資産評価益19.7億円を計上したことが収益を押し上げた。
3位の都築電気 <8157> [東証P]は開発・構築ビジネスでシステム開発案件、ネットワーク構築案件がともに伸びたほか、プライシングマネジメントや生産性向上、売上ミックスの良化などで採算も大幅に改善し、4-6月期の経常利益は前年同期比8.8倍の3.5億円に急拡大して着地。好決算を受けて、株価は上場来高値圏を走る展開となっている。
4位にリスト入りしたレノバ <9519> [東証P]は4-6月期の税引き前利益が17.4億円と前年同期比8.7倍に膨らんだ。前期下期に運転再開した徳島津田バイオマス発電所や運転開始した御前崎港バイオマス発電所が寄与し、売電収入が大きく伸びたほか、事業開発報酬が増加したことも利益拡大につながった。
5位にリストアップされたIoTプラットフォーム「SORACOM」を展開するソラコム <147A> [東証G]の4-6月期は経常利益が前年同期比5.0倍の1.1億円に急拡大して着地。「SORACOM」の機能強化を継続し、IoTデータとAI(人工知能)を組み合わせたサービスの拡充を進める中、リカーリング収益(プラットフォーム利用料)が大きく伸びた。21日には生成AIボットサービスの提供を開始すると発表している。
6位の矢作建設工業 <1870> [東証P]は建設事業で大型物流施設工事を中心に施工が進捗したことに加え、工事の変更増額の獲得などで工事採算も改善し、売上高411億円(前年同期比54.5%増)、経常利益36.7億円(同4.7倍)といずれも4-6月期における過去最高を更新した。
選出リストには、第1弾に続き建設業の健闘が目立つ。矢作建のほか、松井建設 <1810> [東証S]、鉄建建設 <1815> [東証P]、錢高組 <1811> [東証S]、テクノ菱和 <1965> [東証S]、世紀東急工業 <1898> [東証P]がリスト入りした。決算が評価されて新高値をつける銘柄も多く、なかでも矢作建とテクノ菱和は上場来高値を更新している。空調工事中堅のテクノ菱和は前期から繰り越した半導体関連の大型案件などの工事が順調に進み、4-6月期の経常利益は前年同期比2.8倍の24.9億円と8期連続の大幅増益を達成した。
このほか、9月中間配当の権利確定を約1ヵ月後に控え、配当利回りが3.5%を上回っている、矢作建(4.18%)、松井建(3.74%)、アジアパイル <5288> [東証P](3.88%)、FJネクストホールディングス <8935> [東証P](3.80%)、世紀東急(4.55%)、オートバックスセブン <9832> [東証P](3.85%)は配当妙味株として注目したい。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 4-6月期 連続期数 進捗率 PER
<5202> 板硝子 6263 2736 1 24.9 987 *
<3825> リミックス 4193 1760 1 - -
<8157> 都築電 776 359 2 5.3 12.9
<9519> レノバ 771 1741 2 - 52.8 *
<147A> ソラコム 396 119 2 18.6 97.5
<1870> 矢作建 373 3676 2 37.1 14.0
<1810> 松井建 337 1354 1 31.5 13.6
<4337> ぴあ 265 2371 1 74.1 23.3
<5288> アジアパイル 264 2946 1 43.3 11.2
<9305> ヤマタネ 258 2161 4 40.8 13.6
<7366> りたりこ 257 857 2 - 19.3 *
<1815> 鉄建建設 250 1983 1 60.1 12.9
<8131> ミツウロコG 213 4123 3 33.0 13.5
<1811> 銭高組 212 2806 2 86.9 29.1
<7383> ネットプロ 206 776 1 29.0 55.2 *
<9247> TREHD 205 7489 6 40.9 6.2
<1965> テクノ菱和 184 2499 8 24.0 13.7
<3763> プロシップ 163 588 2 23.9 21.0
<7421> カッパクリエ 152 363 1 19.1 55.1
<9413> テレ東HD 152 3448 1 36.7 17.8
<6834> 精工技研 150 1190 6 38.4 33.3
<2908> フジッコ 146 410 1 21.6 34.4
<8935> FJネクHD 136 3001 1 31.3 7.3
<1898> 世紀東急 126 584 4 10.2 14.5
<9832> オートバクス 125 3049 1 22.6 14.9
<3010> ポラリスHD 124 642 3 30.6 24.3
<8871> ゴールドクレ 120 3715 1 49.5 22.5
<3101> 東洋紡 112 4267 3 27.5 21.1
<8934> サンフロ不 111 5783 3 25.7 7.2
<6676> BUF 108 2972 1 66.0 14.5
<3153> 八洲電機 105 731 3 12.8 11.7
※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。
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