貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

4751 サイバーエージェント

東証P
1,312.5円
前日比
+1.5
+0.11%
PTS
1,314.6円
12:36 12/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
24.2 3.70 1.45 9.01
時価総額 6,652億円

銘柄ニュース

戻る
 

【村瀬智一が斬る!深層マーケット】需給環境は良好、トレンドに沿った押し目狙いで対応


「需給環境は良好、トレンドに沿った押し目狙いで対応」

●日経平均は8月に入り3000円超上昇

 日経平均株価は8月5日から6営業日続伸し、連日の最高値更新によって13日には4万3451円まで上値を伸ばした。翌14日は高値警戒感から600円を超す下落を演じたが、週末15日は729円高と反発しており、需給環境は良好である。次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、通常の2倍となる0.50%の利下げに踏み切る確率が高まってきた。これを受けて米国市場も高値圏での推移が続く。夏休みシーズンで市場参加者は限られるとみられていたが、米国市場の上昇も追い風となり、東京市場ではインデックスに絡んだ資金の流入が目立ち、主力大型株が相場を牽引していた。半面、相対的に中小型株については資金シフトが限られていた。

 日経平均株価は、8月に入り短期間で3000円超上昇しており、過熱感は意識されやすいものの、最高値の更新により上値のメドは見極めにくくなっている。インデックス絡みの資金流入が一巡するまでは、トレンドに沿った押し目狙いのスタンスでの対応となろう。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆エムスリー <2413> [東証P]
世界最大規模の医療従事者向けプラットフォーム「m3.com」、製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティングを総合的に支援する「MR君」などを運営。2026年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益は前年同期比17%増の197億7700万円で着地。上期計画に対する進捗率は63.8%と順調だった。株価は決算発表翌日の8月7日に窓を空けて急伸、一時ストップ高まで買われる場面もみられた。その後も上昇基調を維持しており、長期的なボトムレンジからのトレンド転換が意識されてこよう。

◆サイバーエージェント <4751> [東証P]
ネット広告やスマホゲーム、ネットテレビ「ABEMA(アベマ)」などを手掛ける。ゲーム事業では「ウマ娘 プリティーダービー」のアニメ化、映画化によるメディアミックスが好調。8月8日には2025年9月期の連結営業利益を従来予想の420億円から660億円(前期比64.7%増)へと大幅に上方修正した。株価は翌営業日の12日に決算評価により窓を空けて上昇。その後は調整を入れているものの、窓上限までの調整を経ての再動意に期待したい。

◆アコム <8572> [東証S]
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]傘下の消費者金融大手。2026年3月期第1四半期(4-6月)は営業貸付金利息が伸び、連結営業利益は前年同期比28.2%増の281億4700万円で着地した。通期の営業利益は前期比51.3%増の886億円、配当は6円増の年20円を計画する。株価は4月7日の323.7円を安値にリバウンドを継続し、2021年7月以来の水準を回復してきた。同年3月高値の546円が射程に入ってきそうだ。

◆朝日インテック <7747> [東証P]
血管内治療に使用されるPCIガイドワイヤーや貫通カテーテルなどを手掛ける。8月14日に決算を発表。2025年6月期の連結営業利益は前の期比35.9%増の300億7900万円で着地した。続く26年6月期は前期比8.5%増の326億4200万円と5期連続の最高益更新を見込むほか、年間配当は30.91円と6.68円増配する計画。国内市場で末梢血管系製品が伸びるほか、海外で循環器領域、非循環器領域ともに好調を見込む。株価は決算を好感し翌15日に窓を空けて急伸、2月20日につけた年初来高値2800円を射程に捉えている。高値更新からの一段高に期待したい。

◆ラウンドワン <4680> [東証P]
8月8日、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結営業利益が前年同期比9.8%増の60億7600万円で着地したと発表。併せて、米国子会社2社の海外証券取引所での新規株式公開(IPO)に向けた検討を開始することを明らかにした。検討の対象となるのは、米国で屋内型複合レジャー施設を運営するラウンドワンエンターテインメントと、複合型高級飲食事業を展開するラウンドワンデリシャスホールディングス。具体的な手続きは現段階では決定されていないが、実現すれば海外での上場による認知度向上とともに、グローバル展開の加速が期待されよう。

(2025年8月15日 記)

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均