NY株式:NYダウは120ドル安、ハイテク企業決算への期待が下支え
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は120.66ドル安の43,268.94ドル、ナスダックは195.66ポイント高の18,987.47で取引を終了した。
ウクライナ・ロシア戦争の深刻化懸念に売りが加速し、寄り付き後、大幅安。低調な住宅着工件数を受けて成長懸念も浮上しダウは続落し終日軟調に推移した。一方、ナスダックは半導体エヌビディア(NVDA)の決算への期待や長期金利の低下で上昇に転じ、終盤にかけ上げ幅を拡大し、まちまちで終了。セクター別では、半導体・同製造装置や不動産管理・開発が上昇した一方、保険が下落した。
ディスカウント小売りのウォルマート(WMT)は第3四半期の既存店売上高や調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、年末商戦に向けた需要が強く通期の売上高見通しを上方修正し、上昇。半導体エヌビディア(NVDA)は決算を期待した買いに上昇した。サーバ―ソリューションのスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は新たな監査法人を起用したほか、ナスダック市場の上場要件を順守するための計画を提出したため上場廃止の警戒感が後退し、大きく上昇した。
オンラインゲーム設計・開発のロブロックス(RBLX)は未成年のユーザーを保護する新ガイドラインを発表し、上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)は元ボクシング世界ヘビー級王者タイソン氏とジェーク・ポール氏の試合の生配信で世界の視聴者総数が1.08億人に達したと発表し、上昇。ホームセンター運営のロウズ(LOW)は第3四半期決算で、ハリケーンの影響で既存店売上高が予想を上回り、通期見通しを上方修正したが、利益率が弱く、売られた。
トランプ次期大統領は財務長官候補の一人とされていたキャンターフィッツジェラルドのルトニック最高経営責任者(CEO)を商務長官に指名した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ