日経平均は反発、エヌビディア決算待ちで小動き推移/相場概況
18日の米国市場はまちまち。ダウ平均は55.39ドル安の43389.60ドル、ナスダックは111.69ポイント高の18791.81で取引を終了した。材料乏しく寄り付き後、まちまち。11月NAHB住宅市場指数が予想外に改善したことや根強い成長期待が支えたが、ダウは利益確定売りに押され、終日軟調に推移した。ナスダックは電気自動車メーカー、テスラの上昇や長期金利の低下、半導体エヌビディアの決算を期待した買いが支援し上昇。まちまちで終了した。
米国市場が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始した。日経平均は前日終値水準でスタートした後は、国内の決算発表が一巡化したことや、米半導体大手エヌビディアの決算発表待ちで様子見ムードが強まり、値幅の狭いレンジが継続。為替が1ドル154円台での小動きとなったことも影響して、積極的な売買は手控えられ、後場も小動き推移となった。
大引けの日経平均は前日比193.58円高(+0.51%)の38414.43円となった。東証プライム市場の売買高は18億378万株。売買代金は3兆8060億円。業種別では、非鉄金属、銀行、保険、輸送用機器、証券・商品先物取引などが上昇した一方、サービス、電気・ガス、パルプ・紙、空運、その他製品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は65.6%、対して値下がり銘柄は30.5%となっている。
日経平均採用銘柄では、エヌビディアの最新半導体「ブラックウェル」に関連した不具合発生などを受けて、アドバンテスト<6857>が上昇。日銀による追加利上げ観測が意識されて、みずほFG<8411>が16年ぶりの高値を更新したほか、三菱UFJ<8306>、三井住友FG<8316>も買われた。このほか、日本製鋼所<5631>、ニデック<6594>、フジクラ<5803>、荏原製作所<6361>などが上昇した。なお、KADOKAWA<9468>を買収と報じられたソニーグループ<6758>は小じっかりだったが、KADOKAWAはストップ高となった。
一方、メガバンクが総じて上昇一方、しずおかFG<5831>がさえなかったほか、バンダイナムコHD<7832>、コニカミノルタ<4902>、アステラス製薬<4503>、アサヒグループHD<2502>、レーザーテック<6920>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>などが下落した。
《FA》
提供:フィスコ