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後場に注目すべき3つのポイント~エヌビディア決算待ちで小動き推移


19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、エヌビディア決算待ちで小動き推移
・ドル・円は軟調、米金利の低下で
・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はファーストリテ<9983>

■日経平均は反発、エヌビディア決算待ちで小動き推移

日経平均は反発。前日比208.52円高(+0.55%)の38429.37円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えている。

18日の米国市場はまちまち。ダウ平均は55.39ドル安の43389.60ドル、ナスダックは111.69ポイント高の18791.81で取引を終了した。材料乏しく寄り付き後、まちまち。11月NAHB住宅市場指数が予想外に改善したことや根強い成長期待が支えたが、ダウは利益確定売りに押され、終日軟調に推移した。ナスダックは電気自動車メーカー、テスラの上昇や長期金利の低下、半導体エヌビディアの決算を期待した買いが支援し上昇。まちまちで終了した。

米国市場が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始した。日経平均は前日終値水準でスタートした後は、材料難から値幅の狭いレンジが継続。為替が1ドル154円台前半での小動きとなったことも影響して、積極的な売買は手控えられ、プライム市場の売買代金は1.7兆円台と2兆円を割り込んだ。

日経平均採用銘柄では、エヌビディアの最新半導体「ブラックウェル」に関連した不具合発生などを受けて、アドバンテスト<6857>が上昇。日銀による追加利上げ観測が意識されて、みずほ<8411>が16年ぶりの高値を更新したほか、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>も買われた。このほか、日本製鋼所<5631>、ニデック<6594>、フジクラ<5803>、荏原製作所<6361>などが上昇した。

一方、商船三井<9104>は、配当性向を40%に引き上げるとの報道があったものの、材料出尽くし感が先行し売られたほか、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>も弱い。このほか、コニカミノルタ<4902>、アステラス製薬<4503>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>が下落。メガバンクが上昇一方、しずおかFG<5831>、コンコルディア<7186>など地銀株はさえない。

業種別では、輸送用機器、非鉄金属、精密機器、ゴム製品、銀行などが上昇した一方、サービス、電気・ガス、海運、パルプ・紙、空運などが下落した。

東京市場は、20日に発表される半導体大手エヌビディアの24年8-10月期決算に関心が向かっており見極めムードが強い。後場の日経平均も小動き推移となりそうだ。エヌビディアは急成長がすでに一巡しており、8月の5-7月期決算発表では成長鈍化への懸念が悪材料となって株価は下落した。その後、株価は回復し上場来高値を更新したが、2024年11月-2025年1月期の見通しなどが勢い不足と市場に判断されれば、再び売られる可能性はある。前回とは異なりNYダウ構成銘柄にも採用されていることから、主要3指数に対する影響は非常に大きいことから警戒したい。

■ドル・円は軟調、米金利の低下で

19日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、154円67銭から153円95銭まで値を下げた。米10年債利回りの低下でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.06ドル付近に持ち直した。一方、日経平均株価の反発で株高を好感した円売りが期待される。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は153円95銭から154円67銭、ユーロ・円は163円12銭から163円90銭、ユーロ・ドルは1.0587ドルから1.0599ドル。

■後場のチェック銘柄

・GMOフィナンシャルゲート<4051>、かっこ<4166>など、7銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位はファーストリテ<9983>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・米・11月NY連銀サービス業活動:-0.5(10月:-2.2)
・米・11月NAHB住宅市場指数:46(予想:42、10月:43)
・米・9月対米証券投資収支・長期有価証券(株式スワップ等除く):+2161億ドル(8月:+1088億ドル←+1114億ドル)
・米・9月対米証券投資全体:+3984億ドル(8月:+759億ドル←+792億ドル)

【要人発言】

・関係筋
「トランプ氏側近が財務長官にFRB元理事のウォーシュ氏の起用支持を示唆」

・ラガルドECB総裁
「欧州は改革や生産性において米国に遅れを取る」

<国内>
特になし

<海外>
特になし

《CS》

 提供:フィスコ

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