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来年のS&P500、6400まで上昇との予測 下半期に実現=米国株

NY株式18日(NY時間14:36)(日本時間04:36)
S&P500 5885.64(+15.02 +0.26%)

 きょうの米株式市場は様子見ムードが広がる中、IT・ハイテク株に買い戻しが入る一方、産業やヘルスケアが軟調でダウ平均は下落している。米大統領選を通過して一部からは来年の見通しも出始めているようだが、ストラテジストから強気な見方が出ている。

 株価は一時的な後退はあるものの、来年も最高値更新を期待しており、S&P500は2025年末までに6400まで上昇すると述べた。それは先週終値から9%の上昇を意味する。リターンの大半が来年下半期に実現すると見ているようだ。

 今回の選挙での共和党の圧勝は、小型株を含む投資家のアニマルスピリットに火をつけたという。昨年とは異なり、2024年は大型株の上昇に歩調を合わせてきたが、現在の勢いはトランプ次期政権の閣僚が任命される年末まで力強く続くと予想されるという。その後、来年上半期には5%程度下落するものの、企業業績の予測がより現実的な水準まで低下すれば、下半期には力強い反発が期待できるという。

 トランプ氏が2期目を確保したことで、株価は過去最高値まで上昇。投資家は次期政権が規制緩和や、特に中小企業にとって有益となる減税を期待している。iシェアーズ・ラッセル2000ETF<IWM>は選挙以来2.6%上昇し、S&P500の1.3%高をアウトパフォームしている。また、規制緩和は金融業界にとっても有益であると見られている。

 また、ビジネスに友好的な大統領の誕生で、反トラスト法違反の活動が劇的に減少すると伴に、広範囲に渡る規制緩和が推進されると予想されるという。しかし、移民減少と関税の引き上げにより、2025年初頭はボラティリティの高まりが予想され、それには投資家は備えが必要とも指摘した。世界的な生産高の減少、貿易の伸び悩み、実質可処分所得の伸び悩みは、経済をさらに低迷させる可能性があるとしている。それでも、米株式が今後も海外の株式を上回るパフォーマンスを維持する見ているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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