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ダウ先物は下落 テスラの時間外で上昇でナスダック100は堅調=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:40)(日本時間22:40)
ダウ先物 43495(-73.00 -0.17%)
S&P500 5897.00(+0.50 +0.01%)
ナスダック100先物 20540.25(+46.50 +0.23%)

 きょうの米株価指数先物市場でダウ先物が下落の一方、ナスダック100は上昇。ナスダック100についてはテスラ<TSLA>の上昇が牽引している。トランプ次期大統領の政権移行チームが、完全自動運転車に関する米連邦政府の枠組みを運輸省の優先事項の1つにする方針をアドバイザーに伝えたと報じられたことで、時間外でテスラ株に買いが強まっている。

 一方、先週はトランプ氏勝利後の上げを縮小させていたが、そのような中で今週のエヌビディアの決算は強気モメンタム復活のきっかけになるとの期待も出ているようだ。

 ただ同社は週末に、次世代GPU「ブラックウェル」を巡る放熱の問題でここ数カ月、サーバーラックの設計変更をサプライヤーに対し要請していると伝わった。この報道を受けて、ブラックウェルの投入遅延への懸念が出ており、同社株は時間外で下落。今週の決算でもブラックウェルの動向に注目を集めそうだ。

 金利の行方も引き続き投資家の頭を悩ませており、パウエルFRB議長が「FRBは利下げを急いでいない」と先週発言したことも米株式市場の重石となっている。CMEのフェドウォッチでは12月の利下げの確率を60%程度で見ている状況。

 今週はその他、ウォルマート<WMT>、ターゲット<TGT>などの小売大手の決算も予定されている。これまでのところ、S&P500企業の93%が決算発表を終え、そのうち4分の3が予想を上回る1株利益を報告し、61%が予想を上回る売上高を報告している。

 石油掘削のリバティ・エナジー<LBRT>が時間外で上昇。トランプ氏が、同社のライトCEOをエネルギー長官に指名したことが材料視されている。同CEOは、石油・天然ガスの積極的な推進派として知られている。化石燃料は繁栄を広め、人々を貧困から救うために不可欠だとし、地球温暖化の脅威は誇張されていると主張。

 ワクチンのモデルナ<MRNA>が時間外で4日ぶりに反発。先週はトランプ氏が次期米保健福祉長官にワクチン強硬派のロバート・ケネディ・ジュニア氏を指名したことでワクチン株が下落し、同社株も下げが続いていた。本日はアナリストによる投資判断の「買い」への引き上げが伝わっている。目標株価は58ドルで先週末終値よりも57%高い水準。

 スピリット航空<SAVE>が取引開始前に米連邦破産法11条の適用をNYで申請した。裁判所に提出した書類によると、資産および負債は10億ドルから100億ドルとされている。身売り交渉が当局に反トラスト法で阻止される中、債権者との交渉を続ける中で、今回の破産法申請に至った模様。計画では、7億9500万ドルの負債を株式に交換した後、既存の債権者が同社の経営権を握り、上場廃止となる。ニュース確認で取引は時間外で中断。

(NY時間08:50)(日本時間22:50)時間外
リバティ・エナジー<LBRT> 17.93(+1.03 +6.09%)
モデルナ<MRNA> 37.49(+0.64 +1.74%)
スピリット航空<SAVE> 取引中断

アップル<AAPL> 225.80(+0.80 +0.36%)
マイクロソフト<MSFT> 416.05(+1.05 +0.25%)
アマゾン<AMZN> 203.60(+0.99 +0.49%)
アルファベット<GOOG> 175.14(+1.25 +0.72%)
テスラ<TSLA> 341.14(+20.42 +6.37%)
メタ<META> 553.19(-0.89 -0.16%)
エヌビディア<NVDA> 138.85(-3.13 -2.20%)
AMD<AMD> 137.78(+2.88 +2.13%)
イーライリリー<LLY> 739.00(-7.20 -0.96%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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