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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ミルボン、富士ソフト、精工技研

■ミルボン <4919>  3,425円  +420 円 (+14.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ミルボン<4919>が大幅続伸。同社は15日取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比42.1%増の48億5400万円となり、会社計画の42億9100万円を上回ったことが好感されたようだ。売上高は同8.3%増の369億9300万円(計画は363億5400万円)で着地。国内でヘアケアのプレミアムブランド「オージュア」やプロフェッショナルブランド「エルジューダ」が堅調に推移したほか、海外については韓国におけるヘアケア・パーマ市場の活動強化による増収及び染毛剤の売り上げの回復が続いたことが寄与した。なお、通期業績予想については売上高506億2000万円(前期比6.0%増)、営業利益66億円(同19.5%増)とする従来見通しを据え置いている。

■富士ソフト <9749>  9,530円  +420 円 (+4.6%)  本日終値
 富士ソフト<9749>が大幅続伸。米投資ファンドのKKR<KKR>が前週末15日の取引終了後、富士ソフトに対して行っているTOBの第2回TOB価格を9451円にすると発表しており、対抗する米ベインキャピタルが提示していた9450円を上回ることから、これを好材料視した買いが入ったようだ。KKRは9月5日から11月5日に実施した第1回のTOB(TOB価格8800円)で発行済み株数の33.86%を取得。その後、株価がTOB価格を上回って推移していることなどから、第2回TOB価格を9451円に引き上げたとしている。

■精工技研 <6834>  4,080円  +175 円 (+4.5%)  本日終値
 精工技研<6834>が逆行高で4000円大台復帰、一時185円高の4090円まで駆け上がり、今月13日に上ヒゲでつけた年初来高値4175円を再び視界に置く場面にある。時価は2006年以来約18年ぶりの高値圏に浮上しているが、人気化の背景にあるのが同社の光電融合技術。これは世界的にデータセンター建設が活発化するなか、その際に問題視されている電力量の膨大化に対応した技術として耳目を集めている。業績もデータセンター向け光デバイスが牽引する形で様変わり、25年3月期は期初予想を大幅上方修正し営業利益段階で前期比90%増の20億円を見込んでいる。

■セルシス <3663>  1,361円  +58 円 (+4.5%)  本日終値
 セルシス<3663>が大幅高で3日ぶりに反発。前週末15日の取引終了後、上限を60万株(発行済み株数の1.92%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は11月18日から12月31日までで、資本効率の一層の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行することを目的としている。同時に、発行済み株数の85.27%を所有する子会社&DC3を11月15日付で完全子会社化するとともに、25年1月1日付で吸収合併すると発表した。合併にあたり、&DC3に対して有する債権を放棄するのに伴い24年12月期単独決算で4億円の特別損失を計上するが、連結決算では消去されるため、連結業績に与える影響はないとしている。

■明電舎 <6508>  4,095円  +165 円 (+4.2%)  本日終値
 明電舎<6508>が5日ぶり反発。SMBC日興証券が15日付で目標株価を4700円から6100円へ引き上げたことが好材料視された。同証券によると、電力インフラ投資需要の恩恵を享受する銘柄として明電舎に注目とし、強い業績進捗を示した直近の決算を踏まえてこの見方は一層強まったという。これを受けて目標株価を引き上げ、投資評価は最上位の「1」を継続した。

■科研製薬 <4521>  4,561円  +181 円 (+4.1%)  本日終値
 科研製薬<4521>が6日続伸し、年初来高値を更新した。同社は15日取引終了後、スイスのニューマブ社と炎症性腸疾患を対象疾患とする新規多重特異性抗体医薬「ND081」に関する共同研究契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。この契約に基づき、科研薬は契約一時金として約1300万スイスフランをニューマブ社に支払い、更に非臨床及び臨床開発の資金提供と引き換えに、特定の主要アジア地域における「ND081」の商業化権を取得するオプション権を獲得するという。

■santec <6777>  6,060円  +230 円 (+4.0%)  本日終値
 santec Holdings<6777>が切り返し急。光パワーモニター、光フィルター、光可変減衰器などの光関連部品と光測定器を主力展開しており、独自の製品ラインアップで他社と一線を画す。そうしたなか、世界的なデータセンターの建設ラッシュによって光ファイバー向け測定装置などの需要拡大が追い風として期待されている。業績も好調で25年3月期上期(24年4~9月)営業利益は前年同期比2.2倍の38億6500万円と急拡大、通期見通しについても従来予想から上方修正し前期比13%増の63億円予想としているが、なお保守的という見方もあり、再増額の可能性も意識されている。

■イオンファンタジー <4343>  2,943円  +33 円 (+1.1%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が3日ぶりに反発。前週末15日の取引終了後に発表した10月度の売上概況で、既存店売上高が前年同月比1.5%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。遊戯機械売り上げが同2.9%増となったことが牽引した。好調なプライズ部門で、女性アイドルグループ=LOVE(イコールラブ)の限定プライズゲーム用景品「=LOVE パペットWant you!Want you!」「=LOVE ぬいぐるみ6周年衣装」などを導入したほか、メンバーからのメッセージ入りPOPを掲載したことが貢献。また、テレビアニメ「新テニスの王子様」ちびぐるみ景品や、初登場となる「KiKi QUOKKA(キキクオッカ)」景品も寄与した。カプセルトイ部門ではオリジナル完全キャッシュレスマシン「かぷえぼ」限定で、車ファンに人気の車種をモデルにした「トヨタ ヴェルファイア プルバックカー」を導入し好評だった。

■松屋フーズ <9887>  6,490円  +60 円 (+0.9%)  本日終値
 松屋フーズホールディングス<9887>がしっかり。午後1時ごろ、食品ECに特化したコンサルティング事業を展開するGastroduceJapan(福岡市博多区)と共同で、食品EC事業者向けに特化したサービスを提供する新会社モールハックを設立したと発表しており、好材料視された。新会社は、両社の強みを融合し、食品EC事業者の売り上げ向上を支援するさまざまなサービスを提供する。松屋フーズがAmazonで月商2億5000万円以上を売り上げたノウハウを提供する「アマゾン食品EC専門コンサルティング運営代行」のほか、松屋フーズの物流ノウハウを生かした冷凍便に特化した倉庫&出荷代行サービス「松屋ECロケット便」などを提供する。

■メタプラネット <3350>  1,994円  +16 円 (+0.8%)  本日終値
 メタプラネット<3350>は反発。この日朝方、株主優待制度を新設すると発表した。毎年12月末に100株以上を保有する株主を対象に、ビットコインエコシステムに関連する商品やサービスを贈呈する。これが買い手掛かりとなった。

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