今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を受けてドルは上げ渋る可能性
7日のドル・円は、東京市場では154円71銭から153円65銭まで下落。欧米市場では154円14銭まで買われた後、一時152円70銭まで反落し、152円95銭で取引終了。本日8日のドル・円は主に153円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の低下を受けてドルは上げ渋る可能性がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)は11月6-7日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き下げ、4.50-4.75%とすることを全会一致で決めた。声明では「経済活動は引き続き堅調なペースで拡大している」、「労働市場の状況は全般的に緩和している」との見解が表明された。なお、パウエルFRB議長の会見では「労働市場はインフレ圧力の要因ではない」、「目標達成へのリスクはほぼ均衡」などの見方が伝えられた。市場参加者の間では12月は金利据え置きとなる可能性が高いとの見方が広がっているものの、利下げサイクルが終了するのは2025年4-6月期以降となる可能性が高いとみられる。
《CS》
提供:フィスコ