TDSE---中期経営計画最終年度である2025年度最終目標は変えず、達成を目指す
TDSE<7046>は31日、2024年度第2四半期(24年4月-9月)決算を発表。売上高が前年同期比1.5%増の12.65億円、営業利益が同30.1%減の0.80億円となった。2024年度通期の業績予想は営業強化策が途上段階であることを考慮したうえで下方修正を行い、売上高が前回予想比7.9%減の26.13億円、営業利益が同50.7%減の1.40億円としている。
また、同日に中期経営計画『MISSION2025』の戦略変更の実施及び進捗状況について、事業計画および成長可能性として発表した(内容は11月1日開催の決算説明会にて実施)。『MISSION2025』の達成目標は、2025年度売上高 33億円達成を最低限目標として目指し、新規事業による非連続上乗せも含め37億円と一切変えない方針となっている。
なお、戦略面の変更として、当初はオーガニック成長のみで2025年度33億円以上の達成を目指していたが、既存事業であるコンサル事業の成長率低下に伴い、新機軸のみで検討していたM&Aを既存事業であるコンサル領域までM&A対象を拡げることで2025年度コンサル事業29億円達成を実現し、成長性に期待のかかるプロダクト事業と合わせ、全社で最低33億円以上37億円達成を目指す模様である。なお、M&A対策としては、生成AI領域に関連するLLMエンジニアリングを得意とする若い企業や自社製品やサービスを保有する海外含めたAI企業を対象として進めていく予定である。
なお、コンサル事業・プロダクト事業では営業攻略スタイルが異なっていたが、大規模言語モデル(LLM)に関する生成AI市場の急拡大を背景に、両部門共同による企業開拓を進め、生成AIアセスメントサービスを活用しながら世界的に注目度が高まる米国生まれの生成AIアプリ開発プラットフォーム「Dify」を皮切りに、ドイツ生まれの対話型AIプラットフォーム製品「Cognigy」、自社FAQ生成AI製品「QAジェネレータ」などの展開を図り、売上拡大につなげる見込みである。
《ST》
提供:フィスコ