貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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7733 オリンパス

東証P
2,478.0円
前日比
0.0
0.00%
PTS
2,476円
10:15 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.3 4.00 0.81 9.46
時価総額 29,183億円
比較される銘柄
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 株価復元力に期待大の反落銘柄を狙う!


「株価復元力に期待大の反落銘柄を狙う!」

●確率を重視することが株の「勝ち筋」

 衆院選挙を終えたと思ったら、今度は米国の大統領選挙(11月5日)だ。大きなイベントが予定されている場合、株式市場がそれによりどう動くか、あれこれ考えることになる。しかし、正直なところ、米大統領選でどちらが勝利するかなど的中させることは困難だ。

 なにしろ、米国民ですら勝者を予想することは難しいようだ。そのうえ、選挙制度が日本とはまったく異なる。そんな選挙の結果を正確に見通せるはずなどなく、私は予想するのは止めて、終わるまで様子見でいようと提言しているが、実はもう一つそれに付随する提案がある。選挙前に株式市場が下げていたら、その時は反落中の銘柄に試し買いを入れてみることだ。

 大きなイベントが控えていると、市場は警戒感から売り優勢というより、買いが見送られるため、多くの銘柄が下げてしまう。しかし、イベントを通過すると、大抵は気掛かり材料が消滅するため、株は多くの場合、買い直される。もちろん、絶対ではなく、あくまで確率的に高いということではあるものの、投資では確率が重要であり、長い目で見て確率の高い方に資金を投じる。こうするのが株の勝ち筋になる。

 そこでどんな銘柄を狙えばよいか……となるわけだが、まずはすでに大きく下げている銘柄、それも業績に問題はないのに、市場の乱高下に巻き込まれてこのところ下げてしまった銘柄、これらへの投資を優先したい。

●日立、オリンパス、ニコンなどに投資妙味

 具体的には、日立製作所 <6501> [東証P]がある。10月30日に発表した2024年7-9月期の連結営業利益は前年同期比6.2%増の2071億円と好調だったものの、株価は市場コンセンサスに届かなかったとして大きく売られてしまった。しかし、いまは四半期で営業増益を確保し、通期予想を上方修正したことに意味がある。今後、この点が評価されて、次第に買い直されると見てよい。

 このところ大きく売り込まれた銘柄で、それが際立っていたのがオリンパス <7733> [東証P]だ。なにしろ社長兼CEO(最高経営責任者)が違法薬物を購入していた疑いが発覚し辞任したというのだから、株価急落も納得できる。ただ、それがこの会社の収益力にどれほどの影響があるかとなると、「さほどでもない」だろう。確かに、企業イメージの棄損は避けられない。しかし、この会社は 内視鏡で世界首位だ。経営トップの不祥事があったからといって、この会社の内視鏡は使わない――こんな医療機関が急増したりするだろうか。こう考えると、株はこの下落局面で拾っておくという選択になる。

 明らかな業績の悪化によって週末11月1日に大きく売り込まれたのが、ニコン <7731> [東証P]だ。ニコンは前日に、25年3月期の連結営業利益を従来予想の350億円から220億円に引き下げた。かなり大きな下方修正であり、株価は急落してしまった。下方修正で売られた場合、通常は投資対象としてふさわしくない。しかし、この株の場合、魅力的な材料がある。「レイバン」などを手掛けるフランスの有名眼鏡メーカー、エシロール・ルックスオティカが同社株を8.45%取得していることが明らかになっている。ニコンとの関係を深めるための純投資と考えられるため、今回のように株価が下げれば、さらに買い増すことも予想される(私がエシロールの経営者だったらそうするだろう)。そのため、ここで投資しておくことが良策になる。

 以上、急落銘柄を紹介したが、目先上昇中ながら、今後、失速があった場合に投資しておきたい銘柄にも目を向けておこう。まずは眼鏡販売大手のジンズホールディングス <3046> [東証P]を。眼鏡業界も競争激化の波が止まらないが、この会社は勝ち残り組。いまでも店舗を増やしており、業績も伸び続けている。今期(25年8月期)も国内は31店舗の純増を予定している。しかも、今年7月からレンズが厚くても目が小さく見えない強度近視向け眼鏡も投入した。株価はこれらを好感して上昇中ながら、押し目を入れることもあるだろうから、それを見逃さないようにしたい。

 最後に、寿スピリッツ <2222> [東証P]だ。この会社は収益絶好調が続いているにも関わらず、インバウンド関連が全体的に不人気だったため、期待外れの値動きが続いていた。だが、8月以降からようやく正当に評価されるようになり、いまも上昇を続けている。主力商品である地域限定菓子類の販売が絶好調であることに、ようやく市場が気づいた格好だ。年末にかけてインバウンドによる需要はさらに拡大すると見てよく、株も続伸が見込める。

2024年11月1日 記

株探ニュース

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