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明日の為替相場見通し=米利下げ観測が一段と後退するか

 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米経済指標の発表を受けて米利下げ観測が一段と後退するかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=151円50銭~153円50銭。

 日本時間今晩には9月の米個人消費支出(PCE)物価指数、前週分の米新規失業保険申請件数、7~9月期の米雇用コスト指数、10月の米シカゴ購買部協会景気指数が相次いで発表される。インフレ再加速や景気の底堅さが示された場合、米連邦準備理事会(FRB)の緩和観測の後退によって米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大が意識されるかたちでドル高方向に振れそうだ。

 ただ、11月1日に発表される10月の米雇用統計を見極めるまでは一方向には持ち高を傾けにくい。また、日銀金融政策決定会合の結果発表と同時に公表された経済・物価情勢の展望(展望リポート)の物価見通しで「25年度は上振れリスクの方が大きい」と記述されたことや、植田和男総裁が夕方の記者会見で「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて政策金利を引き上げていく」との方針を示し、追加利上げに対する思惑がくすぶっていることから円が買われる可能性もある。

出所:MINKABU PRESS

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