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ダウ平均は反発 序盤は軟調も次第に買い優勢に アルファベットが決算受け上昇=米国株序盤

NY株式30日(NY時間10:50)(日本時間23:50)
ダウ平均   42378.97(+145.92 +0.35%)
ナスダック   18742.48(+29.73 +0.16%)
CME日経平均先物 39490(大証終比:0 0.00%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。この日発表のADP雇用統計が予想以上に強い内容で、利回りも上昇したことから、序盤は軟調な動きも見られていたが、次第に買いが優勢となっている。第3四半期のGDP速報値も発表になっていたが、個人消費は予想以上に強かったものの、純輸出が減少し、在庫も減少したことが相殺した。純輸出については、港湾労働者のストライキが長引くとの懸念から、小売業者が消費財の輸入を増加させたことが響いた。

 決算を受けてアルファベット<GOOG>が上昇していることもムードを支えている。クラウド部門が今回も好調で、既存の検索も広告収入が好調だった。一方、AMD<AMD>が決算を受けて下落しているほか、スーパー・マイクロ<SMCI>が大幅安となっていることが相殺している。同社は会計疑惑が噂されているが、監査法人が同社から撤退したことが伝わった。キャタピラー<CAT>も取引開始前に決算を発表していたが、世界的な建設需要の後退で冴えない内容となっていた。

 これまで発表になっている決算は概ねまちまちといった状態だが、市場にネガティブな雰囲気は出ていない。本日は引け後にマイクロソフト<MSFT>、メタ<META>が発表を予定。

 スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が決算を受け上昇。引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。今回の決算は広告事業の見直しがマーケッターに浸透しつつあることを示唆した。同社は動画コンテンツへの注力を強化したことで、スナップチャット・アプリのユーザー数の伸びについても予想を上回った。

 医薬品のイーライリリー<LLY>が決算を受け大幅安。減量薬のマンジャロやゼップバウンドの売上が予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益および売上高の見通しを下方修正。ゼップバウンドとマンジャロの在庫が卸売業者に多く、それが売上の足を引っ張ったとしている。

 医療保険やメディカルケアなどヘルスケア大手のヒューマナ<HUM>が決算を受け上昇。1株利益、経常収益とも予想を上回った。通期のガイダンスでも1株利益の見通しを上方修正したほか、個人向けメディケア・アドバンテージの会員数も約26.5万人に上方修正した。

 ソーシャルメディアのレディット<RDDT>が決算を受け急伸。第3四半期の業績と第4四半期の見通しが予想を大幅に上回り、中核の広告事業の好調を反映した。同社の取締役会は5億ドルの自社株買いを承認している。

スナップ<SNAP> 12.38(+1.49 +13.64%)
キャタピラー<CAT> 380.61(-6.90 -1.78%)
イーライリリー<LLY> 850.50(-53.08 -5.87%)
ヒューマナ<HUM> 268.21(+10.44 +4.05%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 34.26(-14.86 -30.25%)
レディット<RDDT> 115.70(+33.96 +41.55%)

アップル<AAPL> 231.35(-2.32 -0.99%)
マイクロソフト<MSFT> 436.80(+4.85 +1.12%)
アマゾン<AMZN> 193.47(+2.64 +1.38%)
アルファベットC<GOOG> 180.68(+9.54 +5.58%)
テスラ<TSLA> 261.70(+2.18 +0.84%)
メタ<META> 598.24(+4.96 +0.84%)
AMD<AMD> 150.80(-15.45 -9.29%)
エヌビディア<NVDA> 139.19(-2.06 -1.46%)
イーライリリー<LLY> 850.50(-53.08 -5.87%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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