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ダウ先物は下落 ADP雇用統計が予想以上に強い内容=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:55)(日本時間21:55)
ダウ先物 42370(-77.00 -0.18%)
S&P500 5868.00(-3.00 -0.05%)
ナスダック100先物 20679.25(-17.25 -0.08%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも下落。先ほど発表のADP雇用統計が予想以上に強い内容で利回りも上昇したことが嫌気されている。第3四半期のGDP速報値も発表になっていたが、概ね予想通りの内容ではあった。

 個人消費が予想以上に強かったものの、純輸出が減少し、在庫も減少したことが相殺した。純輸出については、港湾労働者のストライキが長引くとの懸念から、小売業者が消費財の輸入を増加させたことが響いた。

 ナスダックについては、前日引け後に発表になったアルファベット<GOOG>の決算が好調で同社株は上昇しているものの、AMD<AMD>は決算を受けて下落しているほか、会計疑惑が噂されているスーパー・マイクロ<SMCI>で、監査法人が撤退したことが伝わり、同社株が急落していることも重石となっている。

 本日は引け後にマイクロソフト<MSFT>、メタ<META>が発表を予定。

 アルファベット<GOOG>が時間外で上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。広告収入が好調だったほか、注目のクラウド部門も35%の増収となり予想も上回った。YouTube広告も堅調。市場は今回の決算で、生成AIへの投資が実を結び始めたことを好感している模様。

 AMD<AMD>が決算を受け時間外で下落。第4四半期のガイダンスで、売上高見通しがほぼ予想範囲内となったが、若干物足りない内容に映っている模様。同社はAIアクセラレーターから50億ドル以上の売上を見込んでいるが、従来の45億ドルからは増加しているものの、投資家の中にはもっと大きな伸びを期待していた者もいた。

 スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が決算を受け時間外で上昇。引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。今回の決算は広告事業の見直しがマーケッターに浸透しつつあることを示唆した。同社は動画コンテンツへの注力を強化したことで、スナップチャット・アプリのユーザー数の伸びについても予想を上回った。

 キャタピラー<CAT>が決算を受け下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。中国を中心に世界的な建設需要の低迷を受けた。

 スーパーマイクロ<SMCI>が時間外で急落。先ほど同社で監査を担当していたアーンスト&ヤング社が監査から撤退したと発表した。後継の特定に着手しているという。現在のところ、いかなる修正申告も予想していないとも述べた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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