ダウ平均は小幅続伸 プラスに転じる 米求人件数が予想以上に弱い内容=米国株序盤
NY株式29日(NY時間10:50)(日本時間23:50)
ダウ平均 42405.75(+18.18 +0.04%)
ナスダック 18620.09(+52.90 +0.29%)
CME日経平均先物 39105(大証終比:+135 +0.35%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続伸。序盤は下げて始まったもののプラスに転じている。この日発表になった米求人件数が予想以上に弱い内容となったことで米国債利回りが上げ幅を縮小したことが米株式市場のポジティブな反応に繋がっている。
米株式市場はIT・ハイテク企業を含む主要企業の決算を控える中、神経質な値動きも見られている。前日の米株式市場は、週末のイスラエルによるイランへの報復攻撃が石油や核施設に打撃を与えなかったことから、原油相場の急落を歓迎していた。しかし、米国債利回りが本日も上昇を続ける中、このところの上昇に歯止めがかかっている。
「現在のマクロ環境は非常に良好。回復力のある成長、ディスインフレ、景気刺激策、そして比較的健全な企業決算。しかし、割高な銘柄には利回り上昇が重石となっている」といったコメントも聞かれる。
今週は重要な米経済指標が目白押しで、明日は第3四半期の米GDP速報値、明後日はPCEデフレータ、そして、金曜日には米雇用統計が発表される。米GDPは強い内容が予想されており、FRBの緩やかな利下げ観測を裏付けそうだ。PCEデフレータはインフレの落ち着きを示す予想となっている。
一方、米雇用統計だが、非農業部門雇用者数(NFP)は11万人増と2020年以来のだいぶ低い数字が見込まれている。ただし、今回はハリケーンの特殊事情が影響すると見られていることから、正確な基調判断には不向きな数字との意見も多いようだ。
引け後の決算ではアルファベット<GOOG>、AMD<AMD>、スナップ<SNAP>が発表を予定している。
フォード<F>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、EBITが予想を下回ったほか、通期のガイダンスでEBIT見通しを下方修正したことが嫌気されている。
バンズやノースフェイスなどのブランドを所有するVF<VFC>が決算を受け大幅高。売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。各ブランドの売上はすべて前年比で減収となったものの、バンズ・ブランドの連続的な改善が驚きとなった模様。
電力のネクステラ・エナジー<NEE>が下落。15億ドル規模の増資を発表。将来、同社の普通株を購入する権利と、2029年11月1日満期のネクステラ・エナジー・キャピタルの債券5%の未分割受益権で構成される。
アプリケーションのデリバリーコントローラの開発を手掛けるF5<FFIV>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。
医療機器のトランス・メディックス<TMDX>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、粗利益率も前回から大きく低下し予想も下回った。
フォード<F> 10.36(-1.02 -8.93%)
VF<VFC> 21.21(+4.18 +24.54%)
ネクステラ・エナジー<NEE> 80.28(-2.59 -3.13%)
F5<FFIV> 239.52(+21.16 +9.69%)
トランス・メディックス<TMDX> 87.89(-38.35 -30.38%)
アップル<AAPL> 233.49(+0.09 +0.04%)
マイクロソフト<MSFT> 428.83(+2.24 +0.53%)
アマゾン<AMZN> 188.74(+0.35 +0.19%)
アルファベットC<GOOG> 170.08(+1.74 +1.03%)
テスラ<TSLA> 260.89(-1.62 -0.62%)
メタ<META> 585.44(+7.28 +1.26%)
AMD<AMD> 162.28(+2.36 +1.48%)
エヌビディア<NVDA> 140.32(-0.20 -0.14%)
イーライリリー<LLY> 904.13(+8.54 +0.95%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 42405.75(+18.18 +0.04%)
ナスダック 18620.09(+52.90 +0.29%)
CME日経平均先物 39105(大証終比:+135 +0.35%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続伸。序盤は下げて始まったもののプラスに転じている。この日発表になった米求人件数が予想以上に弱い内容となったことで米国債利回りが上げ幅を縮小したことが米株式市場のポジティブな反応に繋がっている。
米株式市場はIT・ハイテク企業を含む主要企業の決算を控える中、神経質な値動きも見られている。前日の米株式市場は、週末のイスラエルによるイランへの報復攻撃が石油や核施設に打撃を与えなかったことから、原油相場の急落を歓迎していた。しかし、米国債利回りが本日も上昇を続ける中、このところの上昇に歯止めがかかっている。
「現在のマクロ環境は非常に良好。回復力のある成長、ディスインフレ、景気刺激策、そして比較的健全な企業決算。しかし、割高な銘柄には利回り上昇が重石となっている」といったコメントも聞かれる。
今週は重要な米経済指標が目白押しで、明日は第3四半期の米GDP速報値、明後日はPCEデフレータ、そして、金曜日には米雇用統計が発表される。米GDPは強い内容が予想されており、FRBの緩やかな利下げ観測を裏付けそうだ。PCEデフレータはインフレの落ち着きを示す予想となっている。
一方、米雇用統計だが、非農業部門雇用者数(NFP)は11万人増と2020年以来のだいぶ低い数字が見込まれている。ただし、今回はハリケーンの特殊事情が影響すると見られていることから、正確な基調判断には不向きな数字との意見も多いようだ。
引け後の決算ではアルファベット<GOOG>、AMD<AMD>、スナップ<SNAP>が発表を予定している。
フォード<F>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、EBITが予想を下回ったほか、通期のガイダンスでEBIT見通しを下方修正したことが嫌気されている。
バンズやノースフェイスなどのブランドを所有するVF<VFC>が決算を受け大幅高。売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。各ブランドの売上はすべて前年比で減収となったものの、バンズ・ブランドの連続的な改善が驚きとなった模様。
電力のネクステラ・エナジー<NEE>が下落。15億ドル規模の増資を発表。将来、同社の普通株を購入する権利と、2029年11月1日満期のネクステラ・エナジー・キャピタルの債券5%の未分割受益権で構成される。
アプリケーションのデリバリーコントローラの開発を手掛けるF5<FFIV>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。
医療機器のトランス・メディックス<TMDX>が大幅安。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回ったほか、粗利益率も前回から大きく低下し予想も下回った。
フォード<F> 10.36(-1.02 -8.93%)
VF<VFC> 21.21(+4.18 +24.54%)
ネクステラ・エナジー<NEE> 80.28(-2.59 -3.13%)
F5<FFIV> 239.52(+21.16 +9.69%)
トランス・メディックス<TMDX> 87.89(-38.35 -30.38%)
アップル<AAPL> 233.49(+0.09 +0.04%)
マイクロソフト<MSFT> 428.83(+2.24 +0.53%)
アマゾン<AMZN> 188.74(+0.35 +0.19%)
アルファベットC<GOOG> 170.08(+1.74 +1.03%)
テスラ<TSLA> 260.89(-1.62 -0.62%)
メタ<META> 585.44(+7.28 +1.26%)
AMD<AMD> 162.28(+2.36 +1.48%)
エヌビディア<NVDA> 140.32(-0.20 -0.14%)
イーライリリー<LLY> 904.13(+8.54 +0.95%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美