新興市場銘柄ダイジェスト:フルッタは大幅続伸、シーユーシーがストップ高
<4598> DELTA-P 533 +47
大幅上昇。28日の取引終了後にDFP-10917とVENの臨床第1/2相試験の進捗状況を発表し、好材料視されている。DFP-10917は、低用量で持続点滴すれば、安全性が高く、がん細胞をG2/M周期で止め、アポトーシス(プログラム細胞死)を引き起こすため、VEN(BCL-2阻害剤)との高い相乗効果が期待できるものと考え、現在、臨床第1相試験を行っており、標準療法のVENとアザシチジンの併用療法を超える忍容性と完全寛解などの有効性が期待できる見通しとなっている。
<9158> シーユーシー 1945 +400
ストップ高。28日の取引終了後に25年3月期第2四半期の業績を発表し、好材料視されている。売上高が前年同期比40.8%増の216.00億円、営業利益が同71.3%増の30.47億円と好調だった。医療機関セグメントで支援先医療機関の増加及びM&A支援報酬の増加等により国内の売上収益が増加したことに加え、24年1月における米国足病事業の買収により海外の売上収益が増加したことのほか、居宅訪問看護セグメントで利用者数と利用者当たりケア時間が増加したことなどが要因。
<2586> フルッタ 174 +17
大幅続伸、年初来高値更新。「お家でアサイーボウル」の24年9月の出荷量が前年比で1,323%、9月までの年間出荷量累計前年比が920%と好調なことを発表した。香料、着色料を使用せず、アサイーの濃厚さとフレッシュな味わい、おいしさと品質にこだわったロングセラー商品で、飲食店では一食1,000円前後のアサイーボウルが100g300円ほどで購入できる手軽さも支持されている。アサイーの需要拡大などの影響で品薄状態が続いているが、安定した製品供給に向けて製造強化に努めるとしている。
<3645> メディカルN 338 +19
大幅続伸。28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表し、好材料視されている。取得し得る株式の上限は40万株(自己株式を除く発行済株式総数に対する割合4.4%)、または1億円としている。取得期間は10月29日から25年5月30日まで。資本効率の向上を通じた株主利益の向上、環境変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするため、自己株式を取得するとしている。
<9159> WTOKYO 1867 -26
反落。小学館コロコロコミック編集部と連携した新しい地方創生プロジェクトを開始したことを発表した。第一弾として、『INTERNATIONAL SDGs FES in EDOGAWA 2024 supported by TGC』で展開する「謎解きゲーム」でコロコロコミックのキャラクターとコラボレーションを実施する。同社が展開する各地域での地方創生プロジェクトで、将来的には共同でのIP開発、Web3領域への展開も視野に入れており、日本国内のみならず海外展開等の可能性も模索する。
<4586> メドレック 91 +5
上昇。開発中のMRX-7MLL(メマンチン貼付剤、アルツハイマー治療薬)について、同社の100%子会社が豪州にて臨床試験を開始したことを発表し、好材料視されている。今回の臨床試験(P1a)では、健常人を対象にMRX-7MLLの経皮吸収性と安全性(特に皮膚における安全性)を確認することを目的としている。新薬承認取得に向けて、メマンチン経口剤との生物学的同等性を示すことができればMRX-7MLLの有効性を示す臨床試験(臨床第2・第3相試験)は必要ないことを確認しているという。
《ST》
提供:フィスコ