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明日の為替相場見通し=衆院選を受けた円売りは一巡するか

 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、国内政局の先行き不透明感を背景とした円売りが一巡するかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=152円50銭~153円80銭。

 27日投開票の衆院選は自民・公明両党が大敗し、与党で過半数割れとなった。この結果を受けた東京市場は、政治情勢の不安定化で日銀の追加利上げが遅れるとの観測や、減税などを求める野党の主張を受けて財政拡大への圧力が強まるとの見方から一時153円88銭近辺と約3カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた。ただ、日銀が30~31日に開く金融政策決定会合を控えて一方向には持ち高を傾けにくい。円安が輸入物価の上昇を招いていることから日銀の物価安定目標を「2%」から「0%超」に変更することを公約に掲げている立憲民主党を中心とした政権となった場合、急激に円高方向に振れるリスクもある。

 米国では前週末に発表された9月の耐久財受注が市場予想ほど悪化せず、景気の底堅さを示す経済指標が相次いでいる。ドル高に振れやすくなっているものの、11月1日には10月の米雇用統計が発表されるほか、5日の米大統領選が近づいていることから積極的にはドルの上値は追いにくいだろう。なお、今晩は海外で目立った経済指標の発表などは予定されていない。

出所:MINKABU PRESS

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