25日の米国市場ダイジェスト:NYダウは259ドル安、主要ハイテク企業決算への期待が下支え
■NY株式:NYダウは259ドル安、主要ハイテク企業決算への期待が下支え
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は259.96ドル安の42,114.40ドル、ナスダックは103.12ポイント高の18,518.60で取引を終了した。
ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回りソフトランディング期待に買われ、寄り付き後、上昇。その後、ダウはマクドナルド(MCD)の下落が重しとなったほか、長期金利上昇を警戒した売りに下落に転じ、終盤にかけて下げ幅を拡大した。一方、ナスダックは来週の主要ハイテク企業の決算に期待した買いに終日堅調に推移し、まちまちで終了。セクター別では、不動産管理・開発が大幅上昇した一方で、電気通信サービスが下落した。
ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)はアナリストが来週発表の決算で良好な結果見通しを背景に目標株価を引き上げたほか、ロイターニュースと長期提携で合意しAIチャットボットで同社のコンテンツを利用すると報じられ、上昇。テクノロジー関連不動産管理会社のデジタル・リアルティー・トラスト(DLR)はアナリストの目標株価引き上げで、上昇した。靴メーカーのデッカーズ・アウトドア(DECK)は四半期決算で純売上が予想を上回ったほか、通期の見通し引き上げで、上昇。コーチやケイト・スペイドなどの高級ブランドを運営するタペストリー(TPR)は同業カプリ(CPRI)買収を差し止める地裁の判決を受け、上昇。カ
プリ(CPRI)は大幅安。
検索会社のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は自動運転車開発部門のウェイモが56億ドルの資金調達したことが明らかになり、上昇。ファーストフードチェーンを運営するマクドナルド(MCD)は食品医薬品局(FDA)がさらなる集団食中毒患者数を発表し、下落した。航空機メーカーのボーイング(BA)は宇宙船事業を巡り売却を含め様々な選択肢を検討していると報じられ、下落。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は20.51まで上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:良好な米経済指標を好感、長期金利上昇でドル反発
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は151円80銭から152円38銭まで上昇し、152円34銭で引けた。米9月耐久財受注速報値が予想程落ち込まず、さらに、米10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想以上に上方修正され長期金利動向に伴いドル買いに転じた。
ユーロ・ドルは1.0839ドルへ上昇後、1.0793ドルまで下落し、1.0795ドルで引けた。ドイツのIFO期待指数の上昇でユーロ買いが強まったのち、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁などのハト派発言で追加利下げを織り込むユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、164円31銭から164円79銭のレンジで上下に振れた。ポンド・ドルは1.2998ドルへ上昇後、1.2958ドルまで反落。ドル・スイスは0.8670フランから0.8654フランまで下落した。
■NY原油:反発、需給ひっ迫の懸念残る
NYMEX原油12月限終値:71.78 ↑1.59
25日のNY原油先物12月限は反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.59ドル(+2.27%)の71.78ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは69.96ドル-71.92ドル。ロンドン市場で69.96ドルまで下落したが、米国市場の後半にかけて71.92ドルまで反発。中東情勢の悪化などで需給ひっ迫の懸念は消えていないため、原油先物は底堅い動きを見せた。通常取引終了後の時間外取引では主に71ドル台後半で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.89ドル -0.76ドル(-1.78%)
モルガン・スタンレー(MS) 116.88ドル -2.29ドル(-1.92%)
ゴールドマン・サックス(GS)512.60ドル -11.90ドル(-2.26%)
インテル(INTC) 22.68ドル +0.34ドル(+1.52%)
アップル(AAPL) 231.41ドル +0.84ドル(+0.36%)
アルファベット(GOOG) 166.99ドル +2.46ドル(+1.49%)
メタ(META) 573.25ドル +5.47ドル(+0.96%)
キャタピラー(CAT) 385.97ドル -1.09ドル(-0.28%)
アルコア(AA) 41.10ドル -0.92ドル(-2.18%)
ウォルマート(WMT) 82.51ドル -0.53ドル(-0.63%)
《ST》
提供:フィスコ