ダウ先物は下落　金利上昇に不安感も＝米国株

米株価指数先物（12月限）（NY時間08:50）（日本時間21:50）
ダウ先物　43012（-165.00　-0.38％）
S＆P500　5863.25（-33.00　-0.56％）
ナスダック100先物　20367.50（-152.00　-0.74％）

　米株価指数先物市場でダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも下落している。本日は米国債利回りの上げが一服しているもの、金利が上昇しており、米株式市場を圧迫している。

　このところ強い米経済指標でＦＲＢの利下げ期待が以前よりは後退しているが、それほど積極的には利下げを行えないのではとの不安感も台頭している模様。一部からは１１月か１２月のＦＯＭＣでＦＲＢは金利を据え置くのではとのタカ派な見方も浮上しているようだ。決算は堅調な報告が続いているものの、金利上昇が影で覆い隠す形となっている。

　米株式市場は過去最高値を更新しており、ここからのさらなる上値追いには慎重になっているのかもしれない。

　今週はＳ＆Ｐ５００企業の約５分の１にあたる企業が決算発表を予定している。これまでにも約１４％が報告を行っているが、市場の反応は別にして、１０社中７社以上が予想を上回る利益を計上している。

　航空機エンジンのＧＥエアロスペース<GE>が決算を受け時間外で下落。通期の売上高見通しは１桁台後半を維持し、売上高見通し改善に対する市場の期待は後退。同社はサプライチェーンの制限に苦戦している。

　航空・防衛のＲＴＸ<RTX>が決算を受け時間外で上昇。１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、１株利益、売上高とも見通しを上方修正している。

　ＧＭ<GM>が決算を受け時間外で上昇。１株利益、売上高ともが予想を上回った。自動車部門の販売が好調だった。ガイダンスも公表し、通期の１株利益、ＥＢＩＴの見通しを上方修正した。自動車フリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）も上方修正している。市場全体が低迷する中でも、利益率の高い同社製品に対する米国での堅調な需要を反映した。

　ベライゾン<VZ>が決算受け下落。１株利益は予想を上回ったものの売上高が予想を下回った。ガイダンスも公表し、通期の１株利益は従来の見通しを据え置いている。

（NY時間09:00）（日本時間22:00）時間外
ＧＥエアロ<GE>　182.30（-11.93　-6.14%）
ＲＴＸ<RTX>　128.00（+2.10　+1.67%）
ＧＭ<GM>　49.29（+0.36　+0.74%）
ベライゾン<VZ>　42.07（-1.63　-3.73%）

アップル<AAPL>　234.18(-2.30 -0.97％)
マイクロソフト<MSFT>　419.00(+0.22 +0.05％)
アマゾン<AMZN>　188.05(-1.02 -0.54％)
アルファベット<GOOG>　164.91(-0.89 -0.54％)
テスラ<TSLA>　217.70(-1.15 -0.53％)
メタ<META>　572.33(-2.83 -0.49％)
エヌビディア<NVDA>　143.54(-0.17 -0.12％)
AMD<AMD>　157.26(-0.64 -0.41％)
イーライリリー<LLY>　901.28(-4.85 -0.54％)

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース