米株
ダウ平均は反発 ナスダックもプラス圏に浮上 モルガン・スタンレーが決算受け上昇＝米国株序盤
NY株式16日（NY時間10:34）（日本時間23:34）
ダウ平均 42957.00（+216.58 +0.50%）
ナスダック 18319.54（+3.95 +0.02%）
CME日経平均先物 39450（大証終比：+260 +0.66%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は反発。取引開始直後は売買が交錯していたものの、ダウ平均は次第に上げ幅を伸ばす展開が見られている。一方、前日に売りが強まっていたＩＴ・ハイテク株の一角には買い戻しも入っており、ナスダックも下げて始まったもののプラス圏に浮上している。
前日の米株式市場は最高値更新から反落していたが、先行きへの期待感は根強い。前日はバイデン政権によるＡＩチップの販売制限のニュースや、オランダのＡＳＭＬ<ASML>が失望的な決算を発表していたことから、エヌビディア<NVDA>やＡＭＤ<AMD>といった半導体関連を中心にＩＴ・ハイテク株が下げを先導した。しかし、本日はエヌビディアは反発している。
先週から大手銀の好調な決算が続いているが、本日も取引開始前にモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表。主力のウェルス・マネジメント部門の収入が予想を上回るなど好調な内容を報告し、本日の同銀株は上昇している。
再度の最高値更新後の米株式市場は次の展開待ちの雰囲気も見られているが、一部からは「投資家が決算シーズンと米大統領選を乗り切ろうとするため、今後数週間は不安定な相場展開になる可能性もある」との声も聞かれる。今週発表されている決算は大手銀こそ堅調な報告が相次いでいるが、他のヘルスケアや航空などはまちまちの内容。
ＦＲＢや金利の先行きへの見方に変化はなく、緩やかなペースでの利下げが期待されている。景気の先行きについてもソフトランディングへの期待が根強く、リセッション（景気後退）の確率は２割に満たないとの見方も多い。
本日は主要な経済指標の発表もなく、市場は明日の小売売上高や米新規失業保険申請件数に注目している。
モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、主力のウェルス・マネジメント部門の経常収益が予想を上回ったほか、株式や債券・為替・商品（ＦＩＣＣ）のトレーディングも好調だった。投資銀行部門も好調で、他の米大手銀と同様に良好な決算となった。
シスコシステムズ<CSCO>が上昇。米大手銀のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価は６２ドルに設定した。ＡＩの推進と評価の可能性を理由に挙げ、ＡＩが同社の売上高に貢献していること、ネットワーク関連企業との株価評価の格差を指摘している。
ユナイテッド航空<UAL>が決算を受け上昇。１株利益、売上高とも予想を上回った。航空会社を圧迫した今夏の運賃値下げによる打撃から回復しつつある兆候が示された。
医療機器のノボキュア<NVCR>が大幅高。プラチナベースの治療法で、進行した成人患者の転移性非小細胞肺がんの治療に「オプチューンＬｕａ」がＦＤＡの承認を取得したと発表した。
特殊メモリソリューションを手掛けるペンギン・ソリューションズ<PENG>が決算を受け大幅安。１株利益、売上高とも予想を下回ったほか、２５年度通期のガイダンスも公表し、予想を下回る１株利益の見通しを示した。
トラック輸送のＪＢハント<JBHT>が決算を受け上昇。大半の部門で売上高は減少したものの、同社最大の部門である複合一貫輸送に対する需要が季節的な活動と鉄道事業者の好調な業績に支えられ、四半期を通じて改善した。
モルガン・スタンレー<MS> 120.35（+8.13 +7.24%）
シスコシステムズ<CSCO> 55.42（+1.34 +2.48%）
ユナイテッド航空<UAL> 69.41（+5.36 +8.37%）
ペンギン・ソリューションズ<PENG> 15.84（-4.57 -22.39%）
ノボキュア<NVCR> 18.27（+0.49 +2.75%）
ＪＢハント<JBHT> 182.36（+7.71 +4.41%）
アップル<AAPL> 230.63（-3.22 -1.38%）
マイクロソフト<MSFT> 412.80（-5.95 -1.42%）
アマゾン<AMZN> 187.40（-0.30 -0.16%）
アルファベットC<GOOG> 167.20（+0.30 +0.18%）
テスラ<TSLA> 220.92（+1.35 +0.61%）
メタ<META> 577.66（-8.61 -1.47%）
ＡＭＤ<AMD> 156.45（-0.19 -0.12%）
エヌビディア<NVDA> 134.12（+2.52 +1.91%）
イーライリリー<LLY> 910.58（-2.74 -0.30%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 42957.00（+216.58 +0.50%）
ナスダック 18319.54（+3.95 +0.02%）
CME日経平均先物 39450（大証終比：+260 +0.66%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は反発。取引開始直後は売買が交錯していたものの、ダウ平均は次第に上げ幅を伸ばす展開が見られている。一方、前日に売りが強まっていたＩＴ・ハイテク株の一角には買い戻しも入っており、ナスダックも下げて始まったもののプラス圏に浮上している。
前日の米株式市場は最高値更新から反落していたが、先行きへの期待感は根強い。前日はバイデン政権によるＡＩチップの販売制限のニュースや、オランダのＡＳＭＬ<ASML>が失望的な決算を発表していたことから、エヌビディア<NVDA>やＡＭＤ<AMD>といった半導体関連を中心にＩＴ・ハイテク株が下げを先導した。しかし、本日はエヌビディアは反発している。
先週から大手銀の好調な決算が続いているが、本日も取引開始前にモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表。主力のウェルス・マネジメント部門の収入が予想を上回るなど好調な内容を報告し、本日の同銀株は上昇している。
再度の最高値更新後の米株式市場は次の展開待ちの雰囲気も見られているが、一部からは「投資家が決算シーズンと米大統領選を乗り切ろうとするため、今後数週間は不安定な相場展開になる可能性もある」との声も聞かれる。今週発表されている決算は大手銀こそ堅調な報告が相次いでいるが、他のヘルスケアや航空などはまちまちの内容。
ＦＲＢや金利の先行きへの見方に変化はなく、緩やかなペースでの利下げが期待されている。景気の先行きについてもソフトランディングへの期待が根強く、リセッション（景気後退）の確率は２割に満たないとの見方も多い。
本日は主要な経済指標の発表もなく、市場は明日の小売売上高や米新規失業保険申請件数に注目している。
モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、主力のウェルス・マネジメント部門の経常収益が予想を上回ったほか、株式や債券・為替・商品（ＦＩＣＣ）のトレーディングも好調だった。投資銀行部門も好調で、他の米大手銀と同様に良好な決算となった。
シスコシステムズ<CSCO>が上昇。米大手銀のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価は６２ドルに設定した。ＡＩの推進と評価の可能性を理由に挙げ、ＡＩが同社の売上高に貢献していること、ネットワーク関連企業との株価評価の格差を指摘している。
ユナイテッド航空<UAL>が決算を受け上昇。１株利益、売上高とも予想を上回った。航空会社を圧迫した今夏の運賃値下げによる打撃から回復しつつある兆候が示された。
医療機器のノボキュア<NVCR>が大幅高。プラチナベースの治療法で、進行した成人患者の転移性非小細胞肺がんの治療に「オプチューンＬｕａ」がＦＤＡの承認を取得したと発表した。
特殊メモリソリューションを手掛けるペンギン・ソリューションズ<PENG>が決算を受け大幅安。１株利益、売上高とも予想を下回ったほか、２５年度通期のガイダンスも公表し、予想を下回る１株利益の見通しを示した。
トラック輸送のＪＢハント<JBHT>が決算を受け上昇。大半の部門で売上高は減少したものの、同社最大の部門である複合一貫輸送に対する需要が季節的な活動と鉄道事業者の好調な業績に支えられ、四半期を通じて改善した。
モルガン・スタンレー<MS> 120.35（+8.13 +7.24%）
シスコシステムズ<CSCO> 55.42（+1.34 +2.48%）
ユナイテッド航空<UAL> 69.41（+5.36 +8.37%）
ペンギン・ソリューションズ<PENG> 15.84（-4.57 -22.39%）
ノボキュア<NVCR> 18.27（+0.49 +2.75%）
ＪＢハント<JBHT> 182.36（+7.71 +4.41%）
アップル<AAPL> 230.63（-3.22 -1.38%）
マイクロソフト<MSFT> 412.80（-5.95 -1.42%）
アマゾン<AMZN> 187.40（-0.30 -0.16%）
アルファベットC<GOOG> 167.20（+0.30 +0.18%）
テスラ<TSLA> 220.92（+1.35 +0.61%）
メタ<META> 577.66（-8.61 -1.47%）
ＡＭＤ<AMD> 156.45（-0.19 -0.12%）
エヌビディア<NVDA> 134.12（+2.52 +1.91%）
イーライリリー<LLY> 910.58（-2.74 -0.30%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
