ファンペップ---塩野義製薬と抗体誘導ペプチドの新規アジュバントに関する共同研究を開始
ファンペップ<4881>は11日、塩野義製薬<4507>との間で抗体誘導ペプチドの新規アジュバントに関する共同研究を開始したことを発表。
抗体誘導ペプチドは、患者の体内で標的タンパク質に対する抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチド治療ワクチンである。アジュバントは、ワクチンと一緒に投与してワクチンを接種された際の効果を高めるために使用される物質である。
同社は、機能性ペプチド「AJP001」を強みとする抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を活用して様々な標的タンパク質に対する抗体誘導ペプチドの候補化合物を創出することにより研究開発パイプラインの強化を図っている。また、候補化合物の創出と並行して、アジュバント技術を含めて強力な抗体産生を誘導する様々な次世代製剤技術の研究にも取り組んでいる。
同共同研究は、塩野義製薬のワクチン開発とアジュバント技術のノウハウを活かし、有効性、安全性及び利便性に優れた抗体誘導ペプチドの新規アジュバントを探索することを目的としている。主に塩野義製薬が新規アジュバントの製剤検討を行い、同社は動物試験での薬効評価及び安全性評価を行う予定である。
同社は、同共同研究の担当業務に関する費用を負担するが、2024年12月期の研究開発費予測値に変更はない。
《ST》
提供:フィスコ