ダウ平均は最高値更新が続く ボーイングとキャタピラーは下落=米国株概況
NY株式14日(NY時間16:25)(日本時間05:25)
ダウ平均 43065.22(+201.36 +0.47%)
S&P500 5859.85(+44.82 +0.77%)
ナスダック 18502.69(+159.75 +0.87%)
CME日経平均先物 40200(大証終比:+590 +1.47%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸し、最高値更新が続いた。序盤は反落して始まったものの下押す動きもなくプラスに転じた。本日はコロンブスデーで米連邦法では祝日となっており銀行休業日にもあたる。
米国債市場も休場の中、米経済指標の発表もなく手掛かり材料に乏しい日ではあるが、米株式市場は堅調な推移を続けた。エヌビディア<NVDA>などIT・ハイテク株への買いが続き全体をサポート。エヌビディアは終値べースでの最高値を更新。
投資家は最新の決算に注目する一方、米大統領選にも関心を向け始めている。ハリス副大統領とトランプ前大統領の決選投票があと数週間に迫っているが、オッズはトランプ氏が若干有利に推移している状況。しかし、まだどちらが勝つかは全く不透明だ。
一部からは、「トランプ氏の勝利は市場のリスク選好を後押しする可能性が高い。欧州やその他の国々を犠牲にして、米資産がより恩恵を受ける可能性がある。そのため、米リスク資産の環境は概ねポジティブなままであろう」との見方が出ている。
先週は米大手銀の決算が好調だったことで、米株式市場もポジティブな反応を見せていた。今週も米大手銀のほか、主力企業が続々と決算を発表する。「先週のJPモルガン<JPM>とウェルズ・ファーゴ<WFC>が予想を上回る決算を報告し、幸先の良いスタートを切った。ただ、消費者の底堅さが際立っている半面、今回の決算はその分ハードルも高くなっている」との声も聞かれる。
ボーイング<BA>とキャタピラー<CAT>が下落し、ダウ平均を圧迫していた。ボーイングは先週末引け後に世界全体で従業員を約10%削減し、民間航空機事業と防衛事業全体で50億ドルの費用計上を発表した。ストライキが続く中で、同社の財務問題の根深さが浮き彫りとなった。
一方、キャタピラーは米大手証券のアナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。建設業界に対する見方を慎重にしており、ファンダメンタルズと同社株の乖離を指摘している。
金融サービスのB.ライリー<RILY>が大幅高。鑑定・評価サービスを手掛けるグレート・アメリカン事業を約4億ドルで投資会社のオークツリー・キャピタルに売却することで合意したと伝わった。
AI対応の融資プラットフォームを手掛けるアップスタート<UPST>が大幅高。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を従来の10ドルから45ドルに引き上げた。
AIソフトウェア開発のビッグベアー・ai<BBAI>が大幅高。米陸軍からグローバルフォース情報管理(GFIM)生産サービスに関する5年総額1億6515万ドルの単一ソースによる主要契約を獲得したと発表。
バイオ医薬品のロングボード・ファーマ<LBPH>が急伸。デンマークの医薬品ルンドベックが同社を買収することで合意した。買収規模は26億ドルで、1株60ドルの現金での買収となる。
女性用ハンドバッグなどを製造するベラ・ブラッドリー<VRA>が上昇。特定の個人、法人、グループが公開市場で株式を大量保有し、それを通じて支配権を握ることを防衛する目的とした期限付き株主権利プランが採用された。
学生ローンなどのオンライン融資を手掛けるソーファイ・テクノロジーズ<SOFI>が大幅高。フォートレス・インベストメントの関連会社が管理するファンドと20億ドルの契約を締結し、個人向けの融資プラットフォーム事業を拡大すると発表した。
本日は仮想通貨市場でビットコインが上昇し、関連株も上昇。マイクロストラテジー<MSTR>は下げに転じているものの、その他は堅調な値動きとなった。ビットコインの上昇については、ハリス副大統領が仮想通貨の規制の枠組みを支持すると表明したことが材料視されていた模様。
ボーイング<BA> 148.99(-2.03 -1.34%)
キャタピラー<CAT> 393.95(-8.07 -2.01%)
B.ライリー<RILY> 5.42(+1.03 +23.46%)
ロングボード<LBPH> 58.99(+20.09 +51.65%)
ベラ・ブラッドリー<VRA> 5.58(+0.40 +7.72%)
ソーファイ<SOFI> 10.04(+1.03 +11.43%)
アップスタート<UPST> 54.07(+7.05 +14.99%)
ビッグベア・ai<BBAI> 1.91(+0.30 +18.63%)
コインベース<COIN> 196.35(+19.97 +11.32%)
MARA<MARA> 16.98(+0.90 +5.60%)
ライオット<RIOT> 8.74(+0.33 +3.92%)
マイクロストラテジー<MSTR> 201.67(-10.92 -5.14%)
アップル<AAPL> 231.30(+3.75 +1.65%)
マイクロソフト<MSFT> 419.14(+2.82 +0.68%)
アマゾン<AMZN> 187.54(-1.28 -0.68%)
アルファベットC<GOOG> 166.35(+1.83 +1.11%)
テスラ<TSLA> 219.16(+1.36 +0.62%)
メタ<META> 590.42(+0.47 +0.08%)
AMD<AMD> 165.27(-2.62 -1.56%)
エヌビディア<NVDA> 138.07(+3.27 +2.43%)
イーライリリー<LLY> 929.51(-2.55 -0.27%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 43065.22(+201.36 +0.47%)
S&P500 5859.85(+44.82 +0.77%)
ナスダック 18502.69(+159.75 +0.87%)
CME日経平均先物 40200(大証終比:+590 +1.47%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸し、最高値更新が続いた。序盤は反落して始まったものの下押す動きもなくプラスに転じた。本日はコロンブスデーで米連邦法では祝日となっており銀行休業日にもあたる。
米国債市場も休場の中、米経済指標の発表もなく手掛かり材料に乏しい日ではあるが、米株式市場は堅調な推移を続けた。エヌビディア<NVDA>などIT・ハイテク株への買いが続き全体をサポート。エヌビディアは終値べースでの最高値を更新。
投資家は最新の決算に注目する一方、米大統領選にも関心を向け始めている。ハリス副大統領とトランプ前大統領の決選投票があと数週間に迫っているが、オッズはトランプ氏が若干有利に推移している状況。しかし、まだどちらが勝つかは全く不透明だ。
一部からは、「トランプ氏の勝利は市場のリスク選好を後押しする可能性が高い。欧州やその他の国々を犠牲にして、米資産がより恩恵を受ける可能性がある。そのため、米リスク資産の環境は概ねポジティブなままであろう」との見方が出ている。
先週は米大手銀の決算が好調だったことで、米株式市場もポジティブな反応を見せていた。今週も米大手銀のほか、主力企業が続々と決算を発表する。「先週のJPモルガン<JPM>とウェルズ・ファーゴ<WFC>が予想を上回る決算を報告し、幸先の良いスタートを切った。ただ、消費者の底堅さが際立っている半面、今回の決算はその分ハードルも高くなっている」との声も聞かれる。
ボーイング<BA>とキャタピラー<CAT>が下落し、ダウ平均を圧迫していた。ボーイングは先週末引け後に世界全体で従業員を約10%削減し、民間航空機事業と防衛事業全体で50億ドルの費用計上を発表した。ストライキが続く中で、同社の財務問題の根深さが浮き彫りとなった。
一方、キャタピラーは米大手証券のアナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。建設業界に対する見方を慎重にしており、ファンダメンタルズと同社株の乖離を指摘している。
金融サービスのB.ライリー<RILY>が大幅高。鑑定・評価サービスを手掛けるグレート・アメリカン事業を約4億ドルで投資会社のオークツリー・キャピタルに売却することで合意したと伝わった。
AI対応の融資プラットフォームを手掛けるアップスタート<UPST>が大幅高。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を従来の10ドルから45ドルに引き上げた。
AIソフトウェア開発のビッグベアー・ai<BBAI>が大幅高。米陸軍からグローバルフォース情報管理(GFIM)生産サービスに関する5年総額1億6515万ドルの単一ソースによる主要契約を獲得したと発表。
バイオ医薬品のロングボード・ファーマ<LBPH>が急伸。デンマークの医薬品ルンドベックが同社を買収することで合意した。買収規模は26億ドルで、1株60ドルの現金での買収となる。
女性用ハンドバッグなどを製造するベラ・ブラッドリー<VRA>が上昇。特定の個人、法人、グループが公開市場で株式を大量保有し、それを通じて支配権を握ることを防衛する目的とした期限付き株主権利プランが採用された。
学生ローンなどのオンライン融資を手掛けるソーファイ・テクノロジーズ<SOFI>が大幅高。フォートレス・インベストメントの関連会社が管理するファンドと20億ドルの契約を締結し、個人向けの融資プラットフォーム事業を拡大すると発表した。
本日は仮想通貨市場でビットコインが上昇し、関連株も上昇。マイクロストラテジー<MSTR>は下げに転じているものの、その他は堅調な値動きとなった。ビットコインの上昇については、ハリス副大統領が仮想通貨の規制の枠組みを支持すると表明したことが材料視されていた模様。
ボーイング<BA> 148.99(-2.03 -1.34%)
キャタピラー<CAT> 393.95(-8.07 -2.01%)
B.ライリー<RILY> 5.42(+1.03 +23.46%)
ロングボード<LBPH> 58.99(+20.09 +51.65%)
ベラ・ブラッドリー<VRA> 5.58(+0.40 +7.72%)
ソーファイ<SOFI> 10.04(+1.03 +11.43%)
アップスタート<UPST> 54.07(+7.05 +14.99%)
ビッグベア・ai<BBAI> 1.91(+0.30 +18.63%)
コインベース<COIN> 196.35(+19.97 +11.32%)
MARA<MARA> 16.98(+0.90 +5.60%)
ライオット<RIOT> 8.74(+0.33 +3.92%)
マイクロストラテジー<MSTR> 201.67(-10.92 -5.14%)
アップル<AAPL> 231.30(+3.75 +1.65%)
マイクロソフト<MSFT> 419.14(+2.82 +0.68%)
アマゾン<AMZN> 187.54(-1.28 -0.68%)
アルファベットC<GOOG> 166.35(+1.83 +1.11%)
テスラ<TSLA> 219.16(+1.36 +0.62%)
メタ<META> 590.42(+0.47 +0.08%)
AMD<AMD> 165.27(-2.62 -1.56%)
エヌビディア<NVDA> 138.07(+3.27 +2.43%)
イーライリリー<LLY> 929.51(-2.55 -0.27%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美