今日の為替市場ポイント:米インフレ緩和ペース減速でドルは下げ渋る可能性
10日のドル・円は、東京市場では149円55銭まで買われた後、148円91銭まで反落。欧米市場では149円55銭から148円30銭の範囲内で上下し、148円58銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に148円台で推移か。米国のインフレ緩和ペースが加速する可能性は低いことから、ドルは下げ渋る可能性がある。
米労働省が10月10日に発表した9月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.4%、同コア指数は前年比+3.3%となり、いずれも市場予想を上回った。インフレ緩和のペースは減速しているとの見方が浮上したが、コアインフレの押し上げ要因である持ち家の帰属家賃は前月比+0.3%で上昇率は8月実績を下回っていることなどを受けて11月と12月に0.25ptの利下げ(合計0.5pt)が実施されるとの市場の見方は変わっていない。ただ、直近の新規失業保険申請件数は市場予想を上回っていることから、雇用情勢については引き続き注意深く観察していくことが必要となりそうだ。
《CS》
提供:フィスコ