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ダウ先物は小動き 全体的に様子見の中、グーグルとボーイングに話題=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:51)(日本時間21:51)
ダウ先物 42337(-38.00 -0.09%)
S&P500 5794.75(-5.75 -0.10%)
ナスダック100先物 20256.50(-42.00 -0.21%)

 米株価指数先物市場でダウ先物とS&P500、ナスダック100の3指数とも軟調に推移している。米株式市場は先週の米雇用統計を受けた調整から次第に様子見気分が強まり、次の展開を待っている。

 米雇用統計後の情勢に変化はなく、11月FOMCでの大幅利下げ期待は完全に消滅。0.25%ポイントの通常利下げが有力視されているが、据え置きの可能性も脳裏の片隅に浮上している状況。短期金融市場では0.25%の利下げ確率が87%、据え置きが13%となっている。

 また、中東情勢が依然として緊迫化しており、イスラエルがイランにいつ報復措置を実施するのか、どの程度の報復なのかを気にしながら、市場は地政学リスクのストレスを感じている状況。

 目先は明日の米消費者物価指数(CPI)に市場は注目している。ただ、予想を大幅に下回る数値でもない限り、影響は限定的との見方も出ているようだ。材料としては週末の大手銀を皮切りに始まる決算に注目している。

 そのような中、本日は個別にアルファベット<GOOG>傘下のグーグルとボーイング<BA>に注目が集まっている。米司法省が、グーグルに事業の売却を強制するよう連邦判事に要請することを検討していると発表した。米司法省は20年前にもマイクロソフト<MSFT>の分割を試みたが、それが失敗に終わって以来の巨大ITを相手取った重要な動きとなる。

 一部からは、大手ITへの締め付けへの懸念は以前からあったが、実際に分割を迫る動きは市場の心理を圧迫するとの意見も出ている。ただ、グーグル内の個々の事業部門の価値を見ると、投資家にとっては良い結果になる可能性もあるとも述べている。

 ボーイング<BA>については、ほぼ1カ月間に渡る労働者のストライキを終わらせるための交渉が決裂した。同社株は時間外で軟調に推移している。

 本日は午後に大幅利下げを実施した9月分のFOMC議事録が公表され注目される。日本時間10日午前3時。

 シェブロン<CVX>がテキサス州東部の天然ガス資産を東京ガス<9531>に売却する方向で交渉していると伝わった。英FT紙が関係者の話として伝えた。株価は時間外で小動き。

 半導体関連のアステラ・ラブス<ALAB>が時間外で大幅高。AIの作業負荷専用に設計されたファブリックスイッチの新製品を発表した。

(NY時間09:01)(日本時間22:01)時間外
ボーイング<BA> 152.10(-2.55 -1.65%)
シェブロン<CVX> 148.10(-0.65 -0.44%)
アステラ・ラブス<ALAB> 60.54(+7.58 +14.31%)

アップル<AAPL> 225.58(-0.19 -0.08%)
マイクロソフト<MSFT> 415.35(+0.64 +0.15%)
アマゾン<AMZN> 183.08(+0.36 +0.20%)
アルファベット<GOOG> 165.12(-0.58 -0.35%)
テスラ<TSLA> 243.45(-1.05 -0.43%)
メタ<META> 592.59(-0.30 -0.05%)
エヌビディア<NVDA> 134.19(+1.30 +0.98%)
AMD<AMD> 174.50(+1.70 +0.98%)
イーライリリー<LLY> 914.65(+0.93 +0.10%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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