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話題株ピックアップ【昼刊】:日精線、能美防災、三菱UFJ

■日本精線 <5659>  1,231円  +101 円 (+8.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 日本精線<5659>が急反発している。前週末27日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を450億円から477億円(前期比6.6%増)へ、営業利益を40億円から49億円(同38.5%増)へ、純利益を28億円から34億3000万円(同32.3%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各23円の年46円から中間・期末各28円の年56円(前期42円)に引き上げたことが好感されている。ステンレス鋼線部門で太陽光発電パネルなどの製造プロセスで使用される極細線に対する需要の強さが継続していることに加えて、金属繊維部門で炭素繊維用途や高機能フィルム用途のナスロンフィルターの大口受注が見込まれていることが要因としている。

■能美防災 <6744>  2,958円  +205 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 能美防災<6744>が急騰し、上場来高値を更新している。前週末27日に行われた自民党の総裁選挙で石破茂氏が勝利し、新総裁に就任した。石破総裁はこれまで「防災省」の設立を主張している。防災関連の装置・設備を手掛ける同社を石破関連銘柄と位置付ける向きもあり、短期志向の投資家の資金が流入したようだ。消防ホースなどを手掛ける櫻護謨<5189>や帝国繊維<3302>が大幅高。消波ブロックの技研ホールディングス<1443>や、消防車両のモリタホールディングス<6455>、火災報知器のホーチキ<6745>が急伸している。

■DCMホールディングス <3050>  1,588円  +77 円 (+5.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 DCMホールディングス<3050>が3連騰。同社は27日の取引終了後、25年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。営業収益は前年同期比16.5%増の2877億7400万円、最終利益は同9.1%増の117億900万円となった。直近3カ月間となる6~8月期の増収率と最終損益ベースの増益率は約19%。中間期時点の最終利益の通期計画に対する進捗率は60%とあって、堅調な業況を評価した買いが集まったようだ。同社は24年1月にホームセンターで同業のケーヨーを完全子会社化しており、中間期業績の底上げに寄与。6~8月期の既存店売上高は前年を上回る水準となった。節約志向の高まりで客数は減少したものの、防災用品の販売は好調だった。

■千葉興業銀行 <8337>  1,051円  +22 円 (+2.1%)  11:30現在
 千葉興業銀行<8337>が5日続伸している。前週末27日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、純利益を20億円から40億円(前期比8.8%減)へ上方修正したことが好感されている。銀行単体の貸出金利息や預け金利息など資金利益及び役務利益が予想を上回ることに加えて、人・物件費を中心とした経費が想定を下回る見込みとなったことなどが要因としている。

■三菱UFJ <8306>  1,481.5円  +30.5 円 (+2.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが全体波乱相場のなか頑強な値動き。前週末27日の自民党総裁選で石破茂元幹事長が高市早苗経済安全保障担当相を逆転で破って新総裁に就任、高市氏は日銀の利上げに否定的なコメントを発していたが、石破新総裁は金融政策に関しては中立の構えで日銀の追加利上げの動きを牽制することはないとの見方が広がっている。きょうは国内の新発10年債利回りは0.855%と高止まりしており、これを横にらみにメガバンクには運用環境改善に期待した買いが優勢となっている。

■ニトリホールディングス <9843>  21,945円  +365 円 (+1.7%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が堅調推移。前週末27日の自民党総裁選で石破茂氏が勝利し、新総裁に就任した。高市早苗経済安保相の勝利を織り込み、ドル円相場は選挙結果が判明する前には1ドル=146円台までドル高・円安に傾いたが、決選投票の結果が伝わると、142円台まで急速にドル安・円高が進行した。為替相場の反応を手掛かりに、円高メリット株と位置付けられるニトリHDを物色する動きが広がったようだ。セリア<2782>やワークマン<7564>、サイゼリヤ<7581>、ニチレイ<2871>も逆行高となっている。

■三洋化成工業 <4471>  4,140円  +35 円 (+0.9%)  11:30現在
 三洋化成工業<4471>は朝安後に切り返した。同社は前週末27日の取引終了後、25年3月期連結業績予想の修正を発表。営業利益予想をこれまでの80億円から90億円(前期比84.2%増)に見直した。全体相場が調整色を強めるなかで、同社株に関しては下落一服後に押し目買いが入ったようだ。経常利益予想は95億円から100億円(同22.2%増)に引き上げたほか、最終損益の黒字額の見通しを25億円から40億円(前期は85億100万円の赤字)に修正した。自動車や半導体関連の需要回復を背景に収益性が改善する。通期での特別損失額が想定を10億円程度下回る見通しとなったことも、最終損益予想の押し上げに寄与する。売上高の見通しは据え置いた。

■エステー <4951>  1,487円  +6 円 (+0.4%)  11:30現在
 エステー<4951>は反発している。前週末27日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を14億円から25億円(前期比96.2%増)へ上方修正したことが好感されている。7月1日付で株式交付によりシャルダンを子会社化し、その後の9月27日に吸収合併したのに伴い、上期決算で負ののれん発生益11億円程度を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高492億円(同10.6%増)、営業利益20億円(同49.1%増)は従来見通しを据え置いている。

■日経レバ <1570>  25,790円  -2,505 円 (-8.9%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>はウリ気配スタートで急速に水準を切り下げる波乱展開となっている。前週末27日の自民党総裁選で石破茂元幹事長が勝利したことを受け、これが嫌気される形で急速に売り込まれる展開となっている。東京市場は高市早苗経済安全保障担当相の勝利を半ば織り込む形で、高市関連とされる銘柄群をはじめ広範囲に買いが流入していた反動もあって、日経平均株価の下げもことのほか厳しくなっている。そうしたなか、日経レバは日経平均に連動するように組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから投資資金の関心が向かいやすい。足もとのボラティリティが高まったマーケットで個人投資家などの短期資金による売り買いが活発化している。

■東京エレクトロン <8035>  25,440円  -2,035 円 (-7.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が2万6000円台を割り込んだほか、レーザーテック<6920>やディスコ<6146>など半導体製造装置関連大手が軒並み大幅安となった。全体相場は自民党総裁選での石破茂元幹事長が勝利したことを受け、リスクオフの売り圧力が高まっており、日経平均は先物主導で大きく下値を探る展開を強いられている。値がさの半導体主力株は日経平均寄与度の高い銘柄が多いこともあり、インデックス売りの影響も反映されやすい。また、前週末の米国株市場ではNYダウが最高値更新基調を維持したものの、エヌビディア<NVDA>など半導体関連は軟調でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日ぶりに反落したことも、買い手控え感を助長した。

■トヨタ自動車 <7203>  2,553.5円  -198 円 (-7.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>など自動車株への売り圧力が目立っている。前週末27日の自民党総裁選で石破元幹事長が決選投票で逆転勝利を収めたことで、為替市場ではリスクオフの円高が進行、一時1ドル=142円台前半まで円が買われる展開となったことを受け、東京株式市場でも輸出セクターを中心にネガティブ材料として強く意識されている。特に為替感応度の高いトヨタを筆頭とする自動車株には、輸入採算の悪化を警戒する売りがかさむ形となった。トヨタは前週末まで3日続伸し、この間に130円あまり水準を切り上げたが、きょうはそれをすべて吐き出す格好となっている。

■SBIホールディングス <8473>  3,308円  -50 円 (-1.5%)  11:30現在
 SBIホールディングス<8473>は安い。前週末27日の取引終了後、台湾の半導体ファウンドリー大手、力晶積成電子製造(PSMC)との半導体製造に関する共同事業を解消すると発表した。PSMCから、日本国内での半導体製造事業について対応をしていくことが困難になり見送りたいとの通知を受けたため。半導体ファウンドリーだけでなく半導体後工程工場の展開、生成AIデータセンターの立ち上げなどについて、複数の事業パートナー候補と引き続き協議・検討を行っているという。この発表が売り材料視されたようだ。

■三菱倉庫 <9301>  5,230円  -45 円 (-0.9%)  11:30現在
 三菱倉庫<9301>が反落している。前週末27日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したが、全般相場の下落にツレ安する格好となっている。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家が投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。

■雨風太陽 <5616>  1,349円  +300 円 (+28.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 雨風太陽<5616>がカイ気配。自民党の新総裁に石破茂氏が就任した。石破総裁は過去に地方創生相を務めている。地方経済の活性化に向けた取り組みを加速するとの期待があるなかで、全国の農家や漁師から、旬な食材を直接購入できるアプリ「ポケットマルシェ」を展開する同社は地方創生関連株と位置付けられており、短期志向の資金が流入したようだ。地方創生関連の事業を展開するチェンジホールディングス<3962>やバルニバービ<3418>にも買い注文が集まっている。

■FLネット <9241>  1,922円  +400 円 (+26.3%) ストップ高   11:30現在
 フューチャーリンクネットワーク<9241>がストップ高まで買われている。同社は今月2日に人工知能(AI)×地域活性化をテーマとした新会社「地域活性AIテクノロジーズ」を設立しており、地方創生を掲げる石破茂新総裁の誕生で同社株への関心が高まっているようだ。また、27日に熊本県玉名市とuyet(東京都渋谷区)が実施する「まちスパチャプロジェクト」によるVチューバーとともに玉名市の魅力を全国に発信するシティプロモーション企画に参画すると発表したことも株価を刺激しているもよう。このプロジェクトはVチューバーとともに地域の魅力を漫画コンテンツなどで発信することで、Vチューバーと地域の双方に新たな露出機会を創出するものだという。

●ストップ高銘柄
 ホープ <6195>  247円  +50 円 (+25.4%) ストップ高   11:30現在
 イシン <143A>  1,130円  +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 ASTI <6899>  2,238円  -500 円 (-18.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 FFRIセキュリティ <3692>  2,399円  -500 円 (-17.3%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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