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ダウ先物は上昇 PCEデフレータはインフレの落ち着き示す=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:52)(日本時間21:52)
ダウ先物 42632(+77.00 +0.18%)
S&P500 5813.50(+9.00 +0.16%)
ナスダック100先物 20377.50(+31.25 +0.15%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇している。先ほどFRBが主に参照するインフレ指標である8月のPCEデフレータが発表になり、コア指数の前月比が0.1%と予想を下回る内容となった。引き続きインフレの落ち着きを示す内容で米株式市場もポジティブな反応を示している。

 FRBの利下げ期待を裏付ける内容ではあるが、年内さらにもう1回の大幅利下げなど、市場が織り込んでいる期待ほどの内容であるかは議論が分かれるところではある。

 市場は米経済のソフトランディングを裏付ける経済指標の発表を注視している。今週の新規失業保険申請件数は米労働市場の底堅さを示し、第2四半期のGDP確定値は3%となっていた。一部からは「市場はFRBが有意な措置を講じていることを歓迎している」といった評価も出ている。

 主要3指数は今週も上昇し、例年最悪の月とも言われる9月は今年については好調な月で終わりそうだ。来週から10月相場に入り、金曜日には米雇用統計の発表、そしてその翌週からは7-9月期決算と続く。

 会員制倉庫スーパーのコストコ<COST>が決算を受け時間外で軟調。売上高が若干予想を下回った。アナリストらは好調な利益を評価する一方で、株価上昇の明確な推進要因が欠けていると指摘している。

 ディスカウントストアのダラー・ゼネラル<DG>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を従来の91ドルから73ドルに引き下げた。ウォルマート<WMT>との競争激化を理由に挙げている。

 カジノのウィン・リゾーツ<WYNN>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を104ドルに設定した。同社のバリュエーションがほぼ最低水準にあることと、UAEプロジェクトを市場は過小評価されている点をを理由に挙げている。

 HP<HPQ>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価を37ドルとした。プリンター部門の利益は過剰であり、同部門の利益率低下はパーソナルシステムズ部門の上振れを相殺すると指摘している。

(NY時間09:02)(日本時間22:02)時間外
ダラー・ゼネラル<DG> 85.40(-1.54 -1.77%)
コストコ<COST> 894.95(-6.49 -0.72%)
ウィン・リゾーツ<WYNN> 92.41(+1.38 +1.52%)
HP<HPQ> 35.81(-1.04 -2.82%)

アップル<AAPL> 228.10(+0.58 +0.25%)
マイクロソフト<MSFT> 432.50(+1.19 +0.28%)
アマゾン<AMZN> 190.96(-0.20 -0.10%)
アルファベット<GOOG> 164.18(+0.35 +0.21%)
テスラ<TSLA> 257.32(+3.10 +1.22%)
メタ<META> 568.55(+0.71 +0.13%)
エヌビディア<NVDA> 124.19(+0.15 +0.12%)
AMD<AMD> 167.96(+0.47 +0.28%)
イーライリリー<LLY> 897.81(-11.51 -1.27%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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